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  1. 豊後大野市議会 2014-09-08
    09月08日-02号


    取得元: 豊後大野市議会公式サイト
    最終取得日: 2023-05-13
    平成26年  9月 定例会(第3回)          平成26年第3回豊後大野市議会定例会会議録議事日程(第2号)                  平成26年9月8日(月曜日)午前10時開議日程第1 一般質問     衞藤竜哉君     朝倉秀康君     衞藤正宏君     恵藤千代子君     小野勇治君---------------------------------------本日の会議に付した事件 日程第1.議事日程に同じ---------------------------------------出席議員(22名)     1番  工藤友生君      2番  川野優治君     3番  赤峰映洋君      4番  小野勇治君     5番  内田俊和君      6番  朝倉秀康君     7番  神志那文寛君     8番  沓掛義範君     9番  衞藤竜哉君     10番  佐藤辰己君    11番  恵藤千代子君    12番  長野健児君    13番  佐藤徳宣君     14番  高山豊吉君    15番  宮成寿男君     16番  衞藤正宏君    17番  生野照雄君     18番  宮成昭義君    19番  首藤正光君     20番  渡辺一文君    21番  小野順一君     22番  小野泰秀君欠席議員(なし)---------------------------------------地方自治法第121条の規定により説明のため出席した者の職氏名 市長      橋本祐輔君   副市長     赤嶺謙二君                 総務課長兼選 教育長     久保田正治君  挙管理委員会  佐保正幸君                 事務局長 財政課長    佐藤文夫君   税務課長    加藤利隆君 まちづくり         藤元蔦夫君   情報推進課長  左右知新一君 推進課長 市民生活課長  多田尚三君   環境衛生課長  細井克久君 人権推進同和         渡邊久洋君   社会福祉課長  羽田勲誠君 対策課長 高齢者福祉         後藤和吉君   農業振興課長  伊東克芳君 課長 農林整備課長  羽田野房徳君  商工観光課長  大野真寛君 建設課長    衞藤一郎君   上下水道課長  難波純司君 教育総務課長  真部直廣君   学校教育課長  朝倉和秀君 社会教育課長  赤嶺且治君   清川支所長   野仲郁美君 緒方支所長   足立哲啓君   朝地支所長   原田重信君 大野支所長   豊田克憲君   千歳支所長   三宮政廣君                 病院事業 犬飼支所長   小野敏広君   管理者兼    木下忠彦君                 市民病院長 豊後大野市民         田北厚生君   監査事務局長  佐保基春君 病院事務長                 農業委員会 会計管理者   甲斐けい子君          中嶋明光君                 事務局長 消防本部次長  板井孝一君   総務課参事   堀 克則君---------------------------------------事務局職員出席者 事務局長    高山義邦    総括主幹    太田基一 副主幹     難波陽一    副主任     小代洋介          開議 午前10時00分 △開議の宣告 ○議長(小野泰秀君) ただいまの出席議員は全員であります。 直ちに本日の会議を開きます。--------------------------------------- △議事日程の報告 ○議長(小野泰秀君) 本日の議事日程は、お手元に配付したとおりであります。--------------------------------------- △一般質問 ○議長(小野泰秀君) 日程第1、一般質問を行います。 質問時間は答弁を含めて60分以内でありますので、時間配分にご留意の上、時間内に終了するようお願いします。 なお、一問一答方式で行いますので、質問及び答弁については、わかりやすく、簡潔にお願いします。 それでは、あらかじめ通告のありました質問事項について順次、質問を許します。---------------------------------------衞藤竜哉君 ○議長(小野泰秀君) 9番、衞藤竜哉君。 1、これからの道路網の整備についての質問を許します。 衛藤竜哉君。          〔9番 衞藤竜哉君質問者席登壇〕 ◆9番(衞藤竜哉君) 8月に広島で大規模な土砂災害が起こって、多くの住民の方、亡くなった方、また、被災された方がいらっしゃいます。まず冒頭で、お見舞い、それから、お悔やみも申し上げたいと思います。近年、日本で大きな災害が、集中豪雨、本当にゲリラ豪雨的なものが全国で多く広がっております。そういった豊後大野市もいつ起こるかわかない部分で、きょう2項目めで、豊後大野市の体制のことをお聞きしますので、よろしくお願いいたします。 それから、先般8月に、この本会議場で豊後大野っ子市議会がありました。私もずっと傍聴させていただいたんですが、市長を含む執行部が丁寧に子供たちの質問に答えていただいたことに感謝申し上げるとともに、子供たちの意見、本当にいろんな意見の中で参考になる部分もありましたし、きらりと光る部分もあったと思っております。これから市政の中で生かしていただければありがたいと思います。私の個人的な思いかもしれませんが、子供たち--小学生の子供たちです、もう少し砕いて答弁してもよかったのかなと、ちょっとやんわりした答弁が多かったのかなと思っていますので、今後の参考にしていただければと思っております。 それでは、2項目について、議長の許可をいただきましたので、一般質問させていただきます。 1項目め、これからの道路網の整備についてであります。 これまでも幾度となく道路網の整備のことについて質問させていただきました。合併してからもう10年たちます。その中で、今までの計画がどれくらい進んできたのか、そういった点も含めながら、現状のチェックをしていきたいという部分でこの質問をさせていただきました。 豊後大野市の各町をつなぐ道路網の整備は、少しずつではありますが、改良されてきていると感じております。しかし、国道や県道、そして市道も、公共工事予算の激減で、なかなか思うような道路改良、維持管理ができていないのが現状でないでしょうか。また、市外からの観光客等が迷わないような道路環境、看板等が現状では不十分ではないかと考えております。 早期に整備をすべきではないかと考えますが、4つの点についてご質問します。 ①支障樹木の除去や道路脇の除草作業をまだまだふやすべきではないか。 ②中九州横断道路が朝地町までいよいよ開通します。案内板等の設置要望はさらにしているのか。 ③中九州横断道路からのアクセス道として、県道三重新殿線県道三重野津原線県道緒方大野線、それから県道緒方朝地線が主な幹線道であります。道路改良がなかなか進まない状況ですが、市として、さらなる土木事務所への強い要望をすべきではないか。 ④市道の維持管理をもっと迅速、適正にすべきと思います。現状を調査し、少しずつ補修していけばと考えますが、この4点についてご質問させていただきます。 ○議長(小野泰秀君) 1、これからの道路網の整備については、市長より答弁があります。 橋本市長。          〔市長 橋本祐輔君登壇〕 ◎市長(橋本祐輔君) これからの道路網の整備についてのご質問にお答えいたします。 まず、支障樹木の除去や道路脇の除草作業を、まだふやすべきではないかについてでございます。 支障樹木の除去や除草作業については、平成25年度において市道59路線、約74キロメートルをシルバー人材センターや森林組合等に約774万円で委託し、約1,092キロメートルを197自治区に約778万円を補助して実施しました。また、本年2月の大雪による除雪と倒竹木の処理については、市道385路線を約2,254万円を投じて実施しました。 現在でも、積雪により傾いた竹木がその後の雨等で路上に覆いかぶさり、通行の支障になっている箇所が多くあるため、本定例会において500万円の追加補正をお願いしているところです。 次に、中九州横断道路が朝地町まで、いよいよ開通するが案内板等の施設要望をしているのかについてでございます。 中九州横断道路関連の道路標識につきましては、平成22年第3回定例会において、衞藤正宏議員の一般質問に答弁いたしましたように、大野インター付近の安全対策と、県道緒方大野線の緒方方面への案内標識の設置については、朝地インターの供用開始までに手段を講じるよう関係機関に要望しました。また平成25年第3回定例会における朝倉秀康議員の一般質問を受け、中九州横断道路に道の駅おおのと道の駅あさじの案内標識を設置するよう、国土交通省に対して要望しました。 次に、中九州横断道路からのアクセス道として、県道三重新殿線県道三重野津原線県道緒方大野線県道緒方朝地線が主な幹線道です。道路改良がなかなか進まない現状ですが、市としてさらなる強い要望をすべきではないかについてでございます。 県が施行する道路事業・河川事業の要望については、市と各期成会が一堂に会して行う一括要望により毎年実施しています。その中で、県道三重新殿線バイパス県道三重野津原線県道緒方大野線県道緒方朝地線について、豊後大野土木事務所では、三重町を核として支所を貫く形で東西方向に並行する国道を広域連携軸、それに垂直に交わり、各拠点を連結する県道を地域連携軸として、はしご型道路と命名し、大分県土木建築部策定の長期計画おおいた土木未来(ときめき)プラン2005の交通ネットワークの充実に位置づけられるとして、優先的に整備しているところです。 三重新殿線バイパスについては、事業費が大きいことからこれまで未着手でありましたが、今年度より牟礼前田工区が着手されました。県道三重野津原線については、田代工区において用地取得が完了したことにより本工事が進んだほか、中原工区は調査設計が完了し、用地買収の運びとなっています。県道緒方朝地線については、平成21年度に着手された堀家トンネルから猿飛橋間の上尾塚工区が、字図混乱により調査設計がおくれていましたが、関係機関との協議が調ったため、現在では用地買収に着手しています。県道緒方大野線については津留工区が完了し、平井川を渡河する津留橋が完成し、両岸の工事に着手します。道路勾配が厳しい自然条件や、JRや住宅密集地のため未着手となっている緒方町馬場工区については、整備手法の検討を始めることとしています。 次に、市道の維持管理をもっと迅速、適正にすべきと思うし、現状を調査し少しずつ補修をしていけばと考えるがについてでございます。 市道の維持管理や補修については、主に建設課と各支所の職員の監視により行っています。ただ、市道は1,719路線、総延長1,380キロメートルと長く、全ての市道を常に監視するのは困難です。したがって、今後は全職員に対し、補修を要する箇所を発見した際は建設課への届け出を迅速に行うよう促すとともに、大分市の例に倣い、市内一円をバイクで配達している郵便局員に対しても情報提供を依頼したいと考えています。          〔市長 橋本祐輔君降壇〕 ○議長(小野泰秀君) 衞藤竜哉君、再質問ありますか。 衞藤竜哉君。 ◆9番(衞藤竜哉君) まず、①の支障樹木の除去、道路脇の除草作業をまだふやすべきではないかについてです。答弁にもありましたとおり、ことし2月、近年にない大雪が降って、各道路に樹木、竹、草等がかなり覆いかぶさって、それを地域の方や土木建築業の方、いろんな方が手を出してくださって、道路が開通できたということですが、いまだにそういった影響が出ている箇所があるのではないかなと、私、豊後大野市内を通ってみて感じたところであります。 特に、箇所を指定して言えば、広域農道--市の管轄ではありますが、この緒方町から大野町、どちらかというと、犬飼町から千歳町の部分はそんなにはないのですが、大野町、緒方町を通ってみますと、支障樹木が上を覆って、道路が暗い部分がかなりあるようであります。それから、道路脇の除草--草というか、竹の若い芽が出て道路に突き出しているところが何カ所か見受けられました。これが、やはり今、高規格の道路から市外の観光客、一般の方、それから観光バス等が入ってくるときに、かなり通りづらい、車線を越えて通らなければいけない状態が見受けられました。私も通っていて、離合する際にかなり危険だなという感じを持ったわけです。今、通っている車の量を考えますと、かなり危険な状態にあるのではないかなと思っています。 やはり、これまでもシルバーやいろんな団体等、地域の方もこういった除草をしているんですけれども、足りないのではないかなと。金額的には、やはり財政厳しい中、難しいと思いますが、この部分を少しでも計画的にしていかなければ、豊後大野市イメージ--ここで生活している人たちは、ある程度はいいかもしれませんが、市外や県外から来る人たちが通ったときの豊後大野市のイメージというのが物すごく、私はマイナスになるのではないかと思います。 まず、このことをどう思っているのかお答えいただきたいと思います。 ○議長(小野泰秀君) 羽田野農林整備課長。 ◎農林整備課長羽田野房徳君) 農道につきましては、6路線、広域農道、それから農免農道があります。年間約300万円、シルバー人材センター等にお願いして草刈り作業を実施していますけれども、その部分につきましては、路肩1メーター、それからのり面のところを1メーター50と、手が届く範囲しか草切りは行っていません。 議員ご指摘の支障木、竹等につきましては、道路敷の部分に関しましては、わかる範囲で切っていますけれども、民地の部分につきましては、所有者のご理解を賜るということで、なかなかその方がこちらにいらっしゃらないこともあります。今後、そこら辺は悪いところはなるべく調査してみまして、ご理解いただき、なるべく観光の面にも配慮しまして、倒木を進めていきたいと思います。 ○議長(小野泰秀君) 衞藤竜哉君。 ◆9番(衞藤竜哉君) 今、市のホームページで、こういった支障樹木について、個人的にできる範囲で除去してくださいといったページが出ていましたね。これを、やはりもう少し積極的にするべきではないかなと私は思います。 今、問題なのは、やはり土地の所有者がなかなかこちらにいない、所有者がわからないということはありますし、かといって、そのまま放っておくわけにはいかないと思います。支障樹木といっても、私は限度があると思うんです。かなり上を覆っています。もう上が見えない状態もあるんです。そこを、やはり調査して、その部分をどうするのか。全体的なことなんです、その部分からどうするのか、やはり考えていかないといけないのではないかと私は思います。 全体的なことを考えれば--建設課長と話した別の件で、今、市がこういった除草作業で出している予算、本当にこれを全部やりかければ、今の20倍以上は絶対かかると、1億5,000万円以上はかかるという話を聞きました。相当な額になります。それを、今、地域の方、民間企業の方、シルバーの方も入れながら、できる限りやっている中で、今の状態であります。それをもう一歩踏み出すためには、何が必要かということを、もう一遍--農道は農林整備課、市道は建設課でありますけれども、ここを考えてほしいなと思います。 建設課長、一言、何かありましたら。 ○議長(小野泰秀君) 衞藤建設課長。 ◎建設課長(衞藤一郎君) 支障木につきましては、先ほど農林整備課長が申し上げましたように、道路用地内の支障木につきましては、当然道路管理者の責任下にあります。 民地から張り出したものについて、厳密に言えば、個人の財産でございますから、個人の方で管理していただくのは原則であります。それにつきましても、所有者の方が不在であるとか、遠くにいるとかということで、いろいろ難しい問題もあります。 ただ、そうはいいましても、切るときになかなか安全に作業ができないとか、大変危険な作業になるという場合につきましては、道路管理者である私どもと話し合いをしながら、地域の方、所有者の方と協議しながら、危険なものについては対応していきたいと思います。
    ○議長(小野泰秀君) 衞藤竜哉君。 ◆9番(衞藤竜哉君) ぜひそこはスピーディーに、とにかく地域の方と話していただきたいと思います。現状を見ればわかると思います。ぜひ取り組んでほしいと思います。 それでは、②案内板等の要望設置であります。これも、答弁にありましたように、同僚の朝倉議員が、中九州横断道路、道の駅おおの、あさじの案内標識の設置について一般質問したところ、それが、今回の私の一般質問の調査の中で、できるようになったということで、本当にいいことだなと。国土交通省も、高規格道路の中の無料区間でありますので、サービスエリアがない部分にそういった道の駅をサービスエリアがわりに、看板、案内等をつくるということで、本当にこれに関してはいい部分ができたのかなと思っています。 私が一つまだ要望したいのは、それ以降のことなんです。それ以降というよりも、その先なんです。皆さんもかなり高規格道路を通っていますので、思い出してほしいと思います。大分市のほうから来るときに、まず犬飼インターがあります。その次、千歳インター千歳インターのところには、千歳インター、そしてその下に三重と書いております。三重町にアクセスするための看板も出ているという点。次、大野町には、大野東インター大野インターがありますけれども。その先、朝地インターができます。 よく考えてみると、清川町と緒方町は出ていないんですね。私がそういう細かいことはちょっと適切ではないのかもしれませんが、国土交通省の高規格道路には、そういったのは載せられないということであるならば、そのインターからおりたところにある県道で、看板が設置できないのか。そして、県道の先にはまた市道がありますので、この先何メートル、何キロで清川町、何キロで緒方町という看板が必要ではないかなと私は思います。 先日、今ケーブルでも流れていますジオパークの関係で、姫島村の子が緒方町に来ました。姫島村をバスで出て、着く予定が10時だったですかね。道がわからなくなって、1時間以上おくれたという現実があります。私も聞いてびっくりしました。後で聞けば、カーナビゲーションに頼って来ていたんですが、高規格道路を大野インターでおりて、どうやら玉来のほうまで行っていたという話を聞きました。これが、やはり現実なのかなと。 今、県外、市外、私たちも含めてですが、カーナビゲーションがついて、車はそれを当てにというか、中心にしながら来ますが、やはりある程度、案内看板を見ながら来ます。そういった中で、やはり今の道に迷ったという件、今の豊後大野市のそういった道路状況、施設管理、やはり不備があったのかなと私は思っていますが、その点に関して、市長、一言お願いします。 ○議長(小野泰秀君) 橋本市長。 ◎市長(橋本祐輔君) 県道、国道、市道かかわらず、目的地まできちんと行けるという道路標識が完備されることが必要だろうと思います。 関係機関がそれぞれの管理下にあるわけですので、そういったところと協議しながらスムーズに、先ほど言いましたように、目的地まで行ける配慮というのは、当然していくべきだろうと思います。 ご指摘の点についても、関係課と、今、調整しながら、協力依頼をするところはやっていきたいと思っておりますし、市内についても、ジオパークの観光サイトの充実ということも今まで申し上げてきたところでありますので、そういったことが速やかに行われるよう、我々も整備をしていきたいと考えております。 ○議長(小野泰秀君) 衞藤竜哉君。 ◆9番(衞藤竜哉君) 今、市長の口からも出ました。ジオパークの関係で、やはり市外から、県外から来る観光客も含めて、案内施設、看板等の必要があると思います。 一般道路関係のそういった案内板も必要なんですが、ジオパーク関係の案内板も必要になってきます。そういったところの市の考え方、特に、ジオパークのことになりますが、認定を受けてから1年ぐらいたちます。そういった案内板等のことをどのように考えているのか、答弁をお願いします。 ○議長(小野泰秀君) 大野商工観光課長。 ◎商工観光課長(大野真寛君) ジオパークの案内板、標識等につきましては、平成25年度から、現在、ジオサイトにおける解説板という形で、今、取り組みをさせていただいております。 議員ご指摘の道の案内板につきましても、一つの例ですけれども、出會橋、轟橋といったところにも、非常に入り込んだけれども、道がわからなかったというご意見もいただいております。そういったことにつきましては、簡易な案内板等で補足してきた経緯はありますけれども、議員が言われます市道、県道敷といったところについては、平成26年度も取り組みの予定はいたしておりません。 次年度から市道等にも設置を考えてきたいと思います。ただ、そのときに、やはり設置場所等、そして、極力今後の財政的にも考えながら、借地料とかも発生しないような、現地踏査をよくしながら、また、利用者にも見やすい、そういった場所に設置していく形で進めていきたいと考えております。 ○議長(小野泰秀君) 衞藤竜哉君。 ◆9番(衞藤竜哉君) それは、商工観光課ジオパークの関係もあります。また、建設課の市道、それから県道の部分もありますので、ぜひ横の連絡をとりながら、土木事務所国土交通省との連携を持って、やはり見やすい、わかりやすい道路標識、観光案内板をつくってほしいなと、強く要望したいと思います。 それでは、③アクセス道路についてであります。 中九州横断道路が朝地町までいよいよ開通します。そういった中で、県道三重新殿線、大きな工事に今かかっておりますね。やっと待望の部分ができつつあります。 県のおおいた土木未来プランでの県道4路線の取り組み方、考え方--私もプランを見せてもらったときに、はしご型、これがやはり豊後大野市の命綱、それから、各地域をつなぐ、連携できる道路をやはり早期に整備してもらう、そういった重要な路線だと私も考えています。やはり市の各期成会が一同に土木事務所に一括要望という形で、市の優先順位もかかってくると思うんですが、重点路線、今、強化されている部分と、若干要望が弱い路線等があるように感じています。 この質問を出した後に、いろいろ調査してみますと、土木事務所では、三重新殿線もしっかり取り組んでいる。それから、緒方朝地線も、いろんな問題はありましたけれども、何とか調査が入っていろんな面で前に進んでいるとお聞きしました。緒方大野線も、両家、それから津留で、大きな工事がやっとできるようになり、前に進んでいるとお聞きしました。三重野津原線も、大野工区で工事が入って、かなり改良できるようになったと聞きました。 県も頑張っているとお聞きしましたが、やはりここはどうなのかなという部分があります。特に、答弁書にありました緒方町の緒方工区。大野町の両家と津留ができれば、あとは緒方町の馬場工区が残りますが、ここがいまだに、地域の方もどういうふうな路線になるか、なかなか目に見えないところがあります。どうなるのだろうかという部分があります。 市としての強い要望をしてほしいんですが、現状がどうなっているのかお聞きします。 ○議長(小野泰秀君) 衞藤建設課長。 ◎建設課長(衞藤一郎君) 先ほどの市長からの答弁にありましたように、この部分につきましては、もともと勾配が急で厳しいところであります。そして、旧緒方病院のありました付近につきましては、住宅もたくさんあります。また、おりついた先にはJR緒方駅や水路等、設計上もともと困難なところがあります。 これにつきまして、どう捉えるか--大きく改良しようとすれば、何十億の予算ともなります。そして、家等の立ち退き等も相当あるということで、県としましては、大きく改良すべきか、それとも今ある路線に近く、1.5車程度でやるとか、そういう整備手法についてこれから調査して、市と地域の皆さんと協議していくということで回答をいただいております。 ○議長(小野泰秀君) 衞藤竜哉君。 ◆9番(衞藤竜哉君) この間の土木事務所への一括要望のときに、馬場地区の自治委員が、そのことを訴えたという話をお聞きしました。少しでもどういった絵を描いているのか調査して、一歩でも早くそういった調査してほしいという要望だったとお聞きしております。ぜひ、市も一緒になってその促進に向けて取り組んでほしいなと思います。 それから、先ほどの緒方町、清川町の案内板がなかったということにもう少し触れます。高規格道路が朝地町まで延伸すれば、緒方町、清川町の方--清川町は特に千歳インターを多く利用しますが、緒方町の方、それ以降の竹田市の方も含めて、大野インターを利用するのか、朝地インターを利用するのか、そうすれば、どうしても県道緒方朝地線県道緒方大野線を通らなければ行けないことになります。高規格道路ができても、県道の整備がまだまだ不十分では、やはり道路交通網、交通に関して支障を来すのかなと思います。 高規格道路が来年できますが、やはり県道も早い時期に完了できるように、市としても強く要望してほしいと、これは要望としてお聞きいただきたいと思っております。 それでは、④市道の維持管理を迅速にということであります。前回もこの件で、私、建設課にお願いしたんですが、先般、3カ所ほど見つけて支所の建設課の担当の方に申したところ、迅速に対応してくれました。 そういった箇所がかなりあると思うんです。そして、こういった危惧をすると悪いんですが、今までも市道や市が管理しているいろんなところで、市民の方、それ以外の方も含めて、事故を起こしたりとか、被害に遭った方を市がいろんな面で保険を使いながら補償している部分があります。どうしてこんなところで事故が起こるんだろうか、どうしてここでけがするんだろうかというところがあります。市道の部分、そういったことがないように、やはり私はチェックすべきではないかなと思います。 延長路線、多くあります。それをするためにやはり人的不足は否めません。しかし、これはやらなければいけないと、市の役目だと私は思っております。答弁では全職員に対し、こういった箇所を発見した場合には届け出るようにとありました。これについて、今まではしていなかったのか、職員に通達していなかったのか、ちょっとお伺いします。 ○議長(小野泰秀君) 衞藤建設課長。 ◎建設課長(衞藤一郎君) 維持管理補修というと、2通りありまして、地域の方が、側溝がないところをつけてくださいとか、大きく、通りにくいので改良してくださいという要望、それにつきましては、自治委員を通して要望していただくようにしております。 そして、今、議員ご指摘の、放置すれば事故になるようなことにつきましては、例えば、市民の方からのお電話や、いろんな情報で対応してまいりました。職員について正式にこういうことでということは、大変申しわけありません、怠っておりましたので、早速来月の市政活性化会議に提案いたしまして、市職員全員から、事故を未然に防ぐ立場で観察して、情報があればいち早く建設課に届くようにするよう計画しております。 ○議長(小野泰秀君) 衞藤竜哉君。 ◆9番(衞藤竜哉君) ぜひやってほしいし、そして、答弁にもありましたように、大分市の例に倣って、郵便局員にお願いして情報提供をしていただくことは、いいことだと思います。ぜひやってほしいんですが、職員については、市長も提案してやっているとおり、地区担当制があります。やはり職員がそういった部分、言われなくても、担当になっている地区の状況が悪ければ、その箇所の情報を提供するなり、そういったことが、私は当たり前ではないかなと思っていたので、これからお願いするという形はおかしいのではないかなと思うんだけれども。 ぜひ強く要望してほしいんですけれども、どうでしょうか。 ○議長(小野泰秀君) 衞藤建設課長。 ◎建設課長(衞藤一郎君) 強くといいますか、情報が少ないということで、職員からも情報、きちんと報告があって処理したケースもたくさんあります。ご指摘のように、全体から見て、市職員の数からいうと、こんなものではないだろうということで、少し私どもが情報提供を促すということが足りなかったという反省であります。 職員からの情報が全くなかったわけではない。職員の数と路線の延長からすると、足りないのかなということでの発言であります。よろしくお願いします。 ○議長(小野泰秀君) 衞藤竜哉君。 ◆9番(衞藤竜哉君) 私はかなりあると思いますよ。市道で、ぷくっと穴があいているところもかなりありますし、車で通るときかなり衝撃があるような穴があいていますし、単車で通るともっと危ないのかなという、そういった箇所があります。 ぜひ、これはもう全職員通じて、気をつけてそういった情報を流してほしいなと思います。だけれども、建設課もなかなか対応ができない、マンパワーが足りないという部分がありますし、私は、そこは優先順位を決めてしっかりと取り組んでほしいと、強く要望して1項目めを終わります。 ○議長(小野泰秀君) 次に、2、緊急災害の避難についての質問を許します。 衛藤竜哉君。 ◆9番(衞藤竜哉君) 2項目め、緊急災害の避難についてであります。 先ほども申したとおり、広島での大規模な土砂災害、報道等を見ましても、本当に目を覆いたくなるような災害であります。これが、もう広島だけではなく、全国各地どこで起こってもおかしくない、ことしだけでもかなりの箇所で起こっています。床上浸水、もうこんなことは、私たちは生活した中で初めてだということをかなりいろんな場所で見ました。 豊後大野市でも先月でしたか、集中豪雨、ゲリラ的な豪雨がありまして、豊後大野市で2回目だったですか、避難勧告が緒方町の長谷川地区に出されました。こういう災害が相次いで起こってもおかしくない部分で、豊後大野市としても、対応するマニュアルがあると思いますが、今までのマニュアルどおり、本当にそれでいいのか。こういった突発的な災害等に対応できるのか。日ごとに変わるのではなくて、時間ごとに変わっていくさまざまな天候の中、避難指示や避難勧告、避難誘導、市のそういった取り組むべき部分で、いま一度チェックすべきではないかなと思っております。 市民の生命、財産を守るべく動かなくてはいけない市の危機管理体制、それから、市民の避難体制は本当にこれで大丈夫なのか、伺います。 ○議長(小野泰秀君) 2、緊急災害の避難については、総務課長より答弁があります。 佐保総務課長兼選挙管理委員会事務局長。          〔総務課長兼選挙管理委員会事務局長 佐保正幸君登壇〕 ◎総務課長兼選挙管理委員会事務局長(佐保正幸君) 緊急災害の避難についてのご質問にお答えいたします。 まず初めに、今回の広島市における土砂災害で亡くなられた皆様に対し、心から哀悼の意を表しますとともに、被災地の早期復旧・復興を祈念申し上げます。 さて、本市では市民の皆様の生命と財産を、地震や風水害などのあらゆる災害から守り、安心して暮らせるようにするため、豊後大野市地域防災計画に基づき、自主防災組織の育成等に関する災害予防対策、災害対策本部の設置、災害情報の収集・伝達、避難勧告・指示の発令、避難所の設置、物資の確保等に関する災害応急対策、そして災害復旧・復興対策を行っています。 現在の地域防災計画は、平成25年3月に改正したもので、震災編、風水害等その他の災害対策編、資料編の3部で構成されています。計画の見直しに当たっては、東日本大震災や九州北部豪雨災害などの教訓を踏まえ、改正された国の防災基本計画や、県の防災計画との整合性を図り、防災会議を経て策定したものであります。 また、補完資料として災害応急対策時の組織・動員配備計画や連絡体制図等も作成し、防災体制の充実・強化に努めているところであります。 次に、現在、地域防災計画で定めている本市の避難勧告・指示の発令基準について、避難勧告の発令に絞ってご説明いたします。 風水害の場合の避難勧告は事前避難のことで、暴風雨、洪水、地すべり等の発生のおそれが高まったときに、危険地域にお住まいの住民等を安全な場所に避難させるものであります。 具体的な避難勧告の発令基準は、本市に大雨や洪水の警報のいずれか1つ以上が発せられ、河川水位が避難判断水位に到達した場合で、2時間以内に、氾濫危険水位に到達することが予想される場合に、総合的に判断して発令します。 また、土砂災害に対する避難勧告は、大分地方気象台から土砂災害警戒情報が発表されるとともに、県砂防課から発表される土砂災害危険度情報がレベル2の状態、つまり2時間以内に土砂災害発生の基準値を超えるおそれがある場合で、急傾斜地崩壊、地すべり、山崩れ、崖崩れ等による土砂災害の発生が予想されるときに、総合的に判断して発令します。 先月の緒方町長谷川地区の一部に発令しました避難勧告は、こうした判断に基づいて発令したものです。 また、避難指示は緊急避難のことで、防災計画に定めている基準により発令します。 避難勧告や避難指示の発令前後には、こうした情報を的確に把握すると同時に、迅速で適切な対応が必要になります。また、空振りも想定されますが、命を守るということを最優先に判断してまいります。 次に、避難勧告を発令した際の避難所として、現在本市では120カ所を指定しており、警戒区域等を考慮して避難所を開設します。これ以外にも、自主防災組織が状況に応じて地域の公民館などを避難所として開設している地域があります。ふだんから地区の住民への情報を音声お知らせ端末のページング放送で行っている地区は、災害時においても積極的に活用しておられます。 大災害がいつ、どこで発生してもおかしくない、しかも年々拡大、変化している災害に対応していくためにも、国の法律・制度改正や県の防災計画の見直しに注意するとともに、本市においても災害対応を検証し、必要な改善に努めるなど、危機管理体制の充実・強化を図ってまいります。また、地域や住民に対する取り組みでは、昨年度から市の重点施策に掲げています自助・共助による地域防災力の充実・強化の取り組みの中で、変化する災害に対応できるよう、自主防災組織の設立・育成、防災士の新規養成・スキルアップ、防災訓練・講習会の開催、防災意識の啓発に努めています。 最後に、議員ご指摘のように、異常気象により自然災害がいつ発生してもおかしくありません。これからは秋雨前線と台風の季節を迎えます。また今後、高い確率で発生が予想されている南海トラフ巨大地震では、最大の場合、本市で震度6強、建物崩壊により死者10人、全壊・焼失家屋は700棟を超すとも言われていますので、災害から市民の皆様を守り、安心して生活できるよう、引き続き防災・減災体制の強化に努めてまいります。          〔総務課長兼選挙管理委員会事務局長 佐保正幸君降壇〕 ○議長(小野泰秀君) 衞藤竜哉君、再質問ありますか。 衞藤竜哉君。 ◆9番(衞藤竜哉君) 避難勧告、避難指示はやはり行政の防災に対する取り組みの大きな役目でありますけれども、やはり全国的に見ても、避難勧告、避難指示等の行政に対する後のチェックというんですか、結構厳しい意見が出ていますわね。出すタイミングが本当にこれでよかったのか、もっと早急に出し、対応すべきではなかったのかとか、いろんな部分で後の見直しが出てきますが、やはり私もそういった災害に出る立場としては、なかなか難しい部分があると思います。 ただ、先ほどの答弁にもありましたように、出したけれども何もなかったなと、なくてよかったなという空振りも、やはり市民の命を守るという、そういった最優先のことを判断していただいて、的確な指示等をしてほしいなと思いますが、これもやはり市の行政だけではなかなかできない部分があります。各地域の自治委員、民生委員、有志、また若い人の協力なくしては、私はこういったことができないと思います。そういったところと市との連絡、調整というのは、ことしいろいろな災害があった中で見直す部分がないのか、今のままでいいのか、さらにこういうことをやっていきたいという部分があるのかないのか、お聞きします。 ○議長(小野泰秀君) 佐保総務課長兼選挙管理委員会事務局長。 ◎総務課長兼選挙管理委員会事務局長(佐保正幸君) 先月になりますけれども、長谷川地区に避難勧告をしたわけでございます。これにつきましては、今、国や県、あるいは関係機関からあらゆる情報が入ってまいります。しかも、マスコミを通じても市民の皆さんにはお知らせしているところでございまして、こういった部分で、行政が伝える情報というのは、やはり命を守ると、市民の命を守ることを第一に考えて正確な情報を、的確に伝えていくことが第一かなと考えています。 先ほどご答弁申し上げましたように、一応市のマニュアルの勧告を出す基準というのがございます。これについて出すわけでありますけれども、出すだけではなかなか不十分だろうと思っています。これは公助の部分になります。次に、共助の部分ということで、地域の自主防災組織、あるいは防災士の皆さん、それから民生委員といった方々の、地域の皆さんのご協力がやはり必要だろうと思っています。そういった方と協働しながら行っていかないと、ひとり暮らしのお年寄りの方もいらっしゃいますし、そういった中では、地域の力というのは必要だろうと思います。 あわせて、自助の部分については、それぞれ個人の判断ということになろうかと思いますが、的確に出した情報、あるいはいろんな情報を十分住民の皆さんがご判断なさって、やはり自分の命を守る、安全なところに避難していく意識をつくっていく必要があるだろうと思っています。 まだまだ今つくっているこの規定そのものが完璧ではありません。今、近年の例を見ますといろんな事例が出ていますので、こういったのを参考にしながら改正していく部分は改正していく。それからもっと住民の意識を醸成していく部分については、その辺に力を入れていかなければならないと考えております。 ○議長(小野泰秀君) 衞藤竜哉君。 ◆9番(衞藤竜哉君) 広島で起きました災害も、夜間、未明ですね、未明の災害、皆さんが就寝している時間帯でありました。夜間の災害、昼間の災害、また、違うところはありますけれども、やはり行政のできることはそういった部分でのいろんな情報を市民に提供する。それを早く、なるべくいろんな部分で連携をとりながら伝えていくということは、行政の仕事の役割として私は大切だと思うし、これからそれをいかに早くつなげていくかという部分は目指さなければいけないと思います。もう一つ、市民一人一人が、行政が出す情報以上に、自分の周りの危険な場所、それから、危ないと思ったらやはり早く安全な場所に移るとか、そういった連絡をとるとか、先ほど自助という話が出ましたが、市民の方もぜひ今回の全国的な災害を見て、自助の部分でもう少し災害に対しての取り組み、意識を持つべきかなと。個人個人のあれになりますが、行政がある程度の災害の防災訓練等を含めまして常に意識させながら、そして、それぞれの市民の方も、それに積極的に参加して一人も災害に遭わない、そういった防災の意識を、これからもさらに取り組んでいってほしいなと私は思います。 本当に災害はいつ起こるかわかりません、どこで起こるかわかりません。こんなことは今までなかったというところで起こってきています。豊後大野市内でも、いつでも起こり得る可能性もあります。やはり市民にそういった自助の部分の投げかけを市からもぜひやってほしいと思います。 最後に、市長、言葉があれば欲しいと思います。 ○議長(小野泰秀君) 橋本市長。 ◎市長(橋本祐輔君) まさに議員がご指摘いただいたように、自助、公助、共助、それぞれの役割をきちんと認識して準備していただくということが必要だろうと思いますし、防災士の養成講座も引き続き実施しております。より多くの方々がそういった専門的な知識も知っていただきながら、地域の中での防災を検討していただくということを、引き続きお願いしてまいりたいと思います。 避難勧告・指示については、当然市長名で発令をするわけでありますけれども、これもいきなりその発令ということではなくて、事前に、例えば、台風情報でありましたら、接近前からの予想進路、予想雨量、そういったことについても、今まで音声告知放送端末(音声お知らせ端末)を通じて市民の皆さんにお知らせしてきております。そういったことを踏まえて、最終的には避難勧告を出さざるを得ない、出したほうがいいという判断をしてまいります。ですから、空振りに終わっても、それはよかったというふうにご理解していただけるよう、我々も市民の皆さんに働きかけ、それから、お願いしてまいりたいと思います。 ○議長(小野泰秀君) 衞藤竜哉君。 ◆9番(衞藤竜哉君) 防災に積極的に取り組む地域もあります。そういったことをやはり広げていってほしいと強く要望して、私の一般質問を終わります。ありがとうございました。          〔9番 衞藤竜哉君質問者席降壇〕 ○議長(小野泰秀君) 以上で、9番、衞藤竜哉君の一般質問を終わります。 ここで11時15分まで休憩します。          休憩 午前10時58分          再開 午前11時15分 ○議長(小野泰秀君) 休憩前に引き続き会議を開きます。 引き続き一般質問を許可します。--------------------------------------- △朝倉秀康君 ○議長(小野泰秀君) 6番、朝倉秀康君。 1、進む過疎化対策についての質問を許します。 朝倉秀康君。          〔6番 朝倉秀康君質問者席登壇〕 ◆6番(朝倉秀康君) ただいま議長からお許しを受けましたので、一般質問に入らせていただきます。 初めに、いまだ3年半にわたる東日本災害、あるいは福島原発において多くの避難民がございますけれども、その避難に耐えかねて、みずからという方も出つつあると、もう悲惨な事実が現実として起こっているようでございます。また、広島の災害についても、どうしてあのようなところに住宅地をつくったのかなという思いも、私も感じております。また、最近の雨の多いことで、本市においても、野菜のでき、あるいは稲作に関係することについて、いろんな悩みがいっぱいこの町にも潜んでいるかなという中で、過疎化について--一番困っている問題が過疎化問題でございますので、今回はこの点について質問をさせていただきます。 進む過疎化対策について。 我が国の人口は年間25万人減少し、間もなく1億人を割り込み、半数の自治体は存続の危機に直面すると言われております。豊後大野市も、合併後4,000人減少し、さらに年間400人ずつ減り続けております。 子育てをし、成長した子供たちを都会へ供給してきた地方は、若者が枯渇してしまい、年とともに高齢化が進み、亡くなる人、施設へ入居する人などが年ごとに増加し、かつては活況を呈していた地域を守る活力も体力も衰退の一途をたどっているのが現実でございます。 そこで、国は地方再生の手段として、今度は増加し過ぎた都会から人を逆に地方へ供給する国策をとるべきであると、私は考えます。今や地方には住める空き家もあります。耕す農地もあります。さらに、新鮮な空気、みずみずしい野菜などの食物もたくさんあります。そうした中、都会生活20年、30年を続けて疲れた心を癒す場所もあります。地方への移住策をとるよう、全国市長会を通じて国に働きかけたらと考えるが、市はこの過疎対策についてどのように展望を描いているのか、お伺いいたします。 ○議長(小野泰秀君) 1、進む過疎化対策については、市長より答弁があります。 橋本市長。          〔市長 橋本祐輔君登壇〕 ◎市長(橋本祐輔君) 進む過疎化対策についてのご質問にお答えいたします。 地方から都市への人口流出は、1960年代の高度成長期、産業構造の高度化により日本の経済機能が都市に集中したことで、人口も大都市に集中したと言われています。 その結果、都市の規模は過大になるとともに、時代の変化により市民生活や都市活動、自然的環境等に悪影響を及ぼすなどの弊害が生じてきたところであります。一方、地方では人口の流出に伴い、過疎化・高齢化が際限なく進行したために、産業の衰退と同時に日本の豊かな民族文化を育んできたこれまでのふるさとのコミュニティーが崩壊することが懸念されています。 本市においても、過疎化・高齢化によりひとり暮らしの家庭や空き家の増加、農地の荒廃、またコミュニティー機能として重要な自治会の存続も難しい状況を迎えているため、本市の重要課題として全庁を挙げて取り組みを行っているところです。 主な取り組みとしては、単独事業として合併時からの住宅新築等の補助や空き家バンクの設置、インキュベーションファーム事業の導入、中学生までの医療費の無料化など行っているところです。 本年6月に内閣府が行った農村漁村に関する世論調査の中で、都市から地方へ移住を希望する方が必要としている条件について集計しています。その結果、第1に「医療機関の存在」が68.0%、第2に「仕事があること」が61.6%、第3に「安い家が購入できること」が47.2%、第4に「必要な情報が入手できること」が43.4%、第5に「交通手段の確保」が39.2%となっています。このような移住するために必要な条件を満たせば移住者も多くなると考えられます。 今後は、受け皿の整備・充実や、ホームページへの掲載等とあわせ、本市の情報を都市へ出向いて発信してまいります。 過疎・高齢化は全国的な課題であり、本市の政策だけで歯どめをかけることは困難ですので、国策として解決策を講ずるべきであると考えます。 さて、全国市長会では、政府が人口減少問題に対応するための準備室を発足させたことから、人口減少問題は重要な課題と認識し、政府の動きに対応して自治体の立場から提案や意見を積極的に提出していく必要があると考えています。また、全国市長会では、既に政策推進委員会のもとに少子化対策・子育て支援に関する研究会を設置し、少子化対策・子育て支援に関する議論をスタートしたところであります。          〔市長 橋本祐輔君降壇〕 ○議長(小野泰秀君) 朝倉秀康君、再質問ありますか。 朝倉秀康君。 ◆6番(朝倉秀康君) 実はこの過疎化問題につきまして、私は、どうしたらこの豊後大野市の活性化になるだろうかなと、ずっと何年間も考えてきたところであります。 今回、私の当初の質問は、過疎化対策を国に国策として取り上げてもらうよう全国市長会へ要請してもらうために取り上げた問題であったんですけれども、9月3日の安倍内閣改造で、地方活性化を最優先に取り組む姿勢で、地方創生担当大臣に石破茂氏を任命すると聞いたときに私はびっくりしました。私的には、あっけにとられた展開であります。このことを聞いた、地方で活動している多くのボランティアでまちづくりに取り組んでいる私どもの仲間にとっても、当初からこれが一番望んでいる国策であります。地方再生の口火を切ったこの事態に、私的には、この問題を取り上げるはるか遠くの夢みたいなことを追っていただけに、一挙に国策として実行に移すという内閣府の姿勢に夢心地の思いでここ数日いますし、今ここに立っております。 そこで、再質問の関係であります。安倍総理大臣の職員への訓辞から、実行段階への拝察の質問ですので、総論として伺いますが、議長、よろしいでしょうか。 ○議長(小野泰秀君) 許可します。 ◆6番(朝倉秀康君) 9月3日の安倍内閣改造で、突如として地方創生大臣まで決めて、最大の今後の課題は、豊かで明るく元気な地方をつくっていくことであると、これまで地域こそ日本の活力の源である、地域が元気でなければ元気にならない、こういうかけ声はあったが、残念ながら、今、地域の状況は、このままでは消滅するところも出てきて、まさに喫緊の課題、待ったなしと言っております。 また、9月5日、まち・ひと・しごと創生本部事務所をいち早く安倍総理と石破地方創生大臣がともに看板を掲げました。このとき、70名の事務所職員へ、このメンバーはまさに地域を一緒につくっていく仲間である、この思いでこれから地域のために全力を尽くすよう、訓辞を行っております。また、霞が関にこの事務職員がいても仕事はできないと、どんどん地方の現場へ出ていき、各地域それぞれ事情が違うので、それぞれの地域の特性に合わせアイデアを出し合い、アイデアを持っている人をどんどん探し出し、その人たちを活用し、その地域のニーズを、地域のよさを、特性を、未来を見据えて行ってもらいたいと述べております。 私は、これを、豊後大野市にどのように取り入れたらいいかなと思いながら聞いております。 そして、石破大臣のもとに一致団結して、すばらしい日本の未来と地域の将来をつくっていただくことを期待していますと、総理はこのように述べております。 私どもボランティアでいろんな活動を何年間も続けて、地域のために細々とやってきております。今回の内閣改造のこの言葉を聞いて、私はもうこれ以上喜びはないかなと。私の今までやってきたことが一挙に解決したというふうな思いでおりますので、今回のこの質問に対して、市長にお願いするまでもなく、もう国が取り組んでいるということから、このような再質問にさせていただきました。 そこで、豊後大野市として、今回の国の政策をどのように導入するべきか、本市が行うべき展望を描き、本市の将来のまちづくりに、素早く繊細にして大胆に行動に移るべきと考えるが、市はどのように受けとめているのかお伺いいたします。 ○議長(小野泰秀君) 藤元まちづくり推進課長。 ◎まちづくり推進課長(藤元蔦夫君) 今ご質問のあった件でありますが、報道等によりますと、政府は、ことしの秋に、まち・ひと・しごと創生法案を成立させたいということであります。法案の中身につきましては、人口の減少に歯どめをかけるための施策として、出産、子育てがしやすい社会づくり、ベンチャー等の促進を図って、地方への雇用の場を確保していくというのが大きな基本理念になっていると思います。 今後、総合戦略というものがこの法案の中に織り込まれるということでありますので、そういった法案の中身を見ながら市も対応していかなければいけないと思っております。 当然、国の予算につきましても、特別予算ということで来年度から組みたいというふうに示されておりますので、私どもも常に注視しながらやっていきたいと思っております。 ○議長(小野泰秀君) 朝倉秀康君。 ◆6番(朝倉秀康君) 例えば、一番大事なことは、国はあらゆる部分の働き場を地方に移す国策をとるということであるようでございます。今まで私も持論として思っていたことは、特に海外進出を食いとめる策、海外へ出た企業を国内へ呼び戻す、地方へ分散する政策を実行すべきであると考えております。 本市にはいずれどのような企業が必要か等を検討して、来るべき相談があったら、素早く対応する準備をすべきと考えるが、いかがでしょうか。 ○議長(小野泰秀君) 大野商工観光課長。 ◎商工観光課長(大野真寛君) 企業誘致の件でありますけれども、今後の具体的などういった業種であるとか、そういったことについては検討はしておりませんけれども、これまで豊後大野市には、市外、県外に本社があります製造業の方々が多く進出してきていただいております。 それと、今回の地方再生、創造ということでありますので、大きな企業につきましては、やはり経済情勢によりいろんな動きは左右されるかと思いますし、非常に課題は大きいものがありますけれども、この地域の中で、やはり地域の資源を生かしたどんな小さくても持続性のある、そうした働く場をつくっていくということも、我々地域の人間としてしっかり考えていく必要もあるのかなと思っております。 ○議長(小野泰秀君) 朝倉秀康君。 ◆6番(朝倉秀康君) 私がこんな大きなことを言うとおかしいんですけれども、総理、それから、石破地方創生大臣--次期総理の呼び声の高い人でございます。政府は、今内閣の一番の目玉として地方創生をやってくれるということで、私も非常に喜んでいるし、再度言いますけれども、ボランティア活動でまちづくりを一生懸命にやっている皆さん方もこの朗報は喜んでいるのではないかなと思っております。 今後の豊後大野市も、この機を逃さず、一気に、過疎化対策にいち早く手を挙げて対応していただきたいなと思っております。 それで、この項を終わります。 ○議長(小野泰秀君) 次に、2、全国神楽大会についての質問を許します。 朝倉秀康君。 ◆6番(朝倉秀康君) それでは、2項目めの全国神楽大会について。 平成17年に合併をいたしまして、10年という節目を迎え、ことしは豊後大野市で全国神楽大会を実施するとのことであります。実行委員会はできたのでしょうか。また、どのような企画などを計画しつつあるのか、その進捗状況をお伺いいたします。 ○議長(小野泰秀君) 2、全国神楽大会については、まちづくり推進課長より答弁があります。 藤元まちづくり推進課長。          〔まちづくり推進課長 藤元蔦夫君登壇〕 ◎まちづくり推進課長(藤元蔦夫君) 全国神楽大会についてのご質問にお答えいたします。 全国神楽大会につきましては、昨年10月2日に全国神楽大会検討委員会を設置し、これまでに計4回の検討委員会を開催し、開催の時期、場所、内容、出演団体等について検討を行ったところです。 開催日につきましては、平成27年3月21日、22日の2日間を予定しています。開催場所につきましては、総合文化センター・エイトピアおおのを予定しています。開催内容につきましては、神楽の演舞とあわせ、体験コーナーや観光ブースの設置、物産の販売等を行いたいと考えています。出演団体につきましては、県外から5団体、県内から2団体、そして市内の11団体を予定しているところです。 本年度につきましては、全国神楽大会の運営をよりスムーズに行うために、検討委員会から実行委員会体制に切りかえ、組織の充実を図ったところです。 今後は、神楽大会のPRを初め、出演団体、商工会、道の駅などとの協議を進めてまいります。          〔まちづくり推進課長 藤元蔦夫君降壇〕 ○議長(小野泰秀君) 朝倉秀康君、再質問ありますか。 ◆6番(朝倉秀康君) 県外から5団体、県内から2団体ということですが、全国ということですので、県外のどの地方から来ていただくのか決まっていますか、お伺いします。県内からも2団体ですので、どの団体が来られるのか、わかったらお願いします。 ○議長(小野泰秀君) 藤元まちづくり推進課長。 ◎まちづくり推進課長(藤元蔦夫君) 団体につきましては、今、交渉を進めておりますので、正式にここというのはまだ決まっておりません。市外の県内も一緒であります。 ○議長(小野泰秀君) 朝倉秀康君。 ◆6番(朝倉秀康君) はい、わかりました。 これは、神楽好きの人がいっぱいいまして、神楽大会をするらしいじゃないか、聞いてくれんやろかというご意見がありましたので、あえてお聞きいたしましたし、PRさせていただきたいなと思っております。 豊後大野市は神楽好きがたくさんいます。楽しみにしているとの声も入ってきています。ぜひとも大成功させるよう頑張っていただきたいなと思います。チケット販売等もみんなで協力して盛り上げていきたいなと思っておりますし、私も応援させていただきます。 以上で、私の質問を終わります。          〔6番 朝倉秀康君質問者席降壇〕 ○議長(小野泰秀君) 以上で、6番、朝倉秀康君の一般質問を終わります。 ここで午後1時15分まで休憩します。          休憩 午前11時38分          再開 午後1時15分 ○議長(小野泰秀君) 休憩前に引き続き会議を開きます。 引き続き一般質問を許可します。--------------------------------------- △衞藤正宏君 ○議長(小野泰秀君) 16番、衞藤正宏君。 1、豊後大野市民病院についての質問を許します。 衞藤正宏君。          〔16番 衞藤正宏君質問者席登壇〕 ◆16番(衞藤正宏君) 議長の許可をいただきましたので、質問をしていきます。 市民の生命と健康を守る市民病院のあり方について質問をしてまいります。 さきの厚生文教常任委員会の所管事務調査におきまして、木下病院事業管理者兼市民病院長のもとへ足を運ばせていただきました。今から40年先を行っていると言われる豊肥地区の病院のあり方について質問してまいります。 豊後大野市民病院は平成22年10月に県立三重病院と公立おがた総合病院が統合されて設立されました。昨年末には統合による職員の調整作業も終わり、新しい市民病院が開設されたとお聞きしております。平成16年度から開始された医師の新臨床研修制度の導入により、急速に医師が減少するなど、病院を取り巻く環境が大きく変化する中の統合でありました。 超高齢化社会に進んでいく豊後大野市、竹田市を含む豊肥地域の中核病院として、新しく着任されました木下院長のもと、市民の生命、健康を守る市民病院のあり方について率直なご意見をお伺いいたします。 次に、昨年9月定例会において職員定数条例の一部改正についての議案でお聞きしましたリハビリテーション科について、内容をお聞きします。 リハビリテーションは機能回復訓練、今までの市民病院と違った40年先を行く--下肢疾患あるいは脳血管疾患、いろんな病気に侵された人の回復訓練であります。木下院長のもと、採用もかなりの人、療法士の方がされているようであります。このリハビリテーション科の内容についてお聞きします。と同時に、地域住民が病院にやはり魅力を感じなければいけない。私も一昨年、市民病院に2カ月、1カ月半余り入院しました。そこで、病院環境についてもどういうふうにやっていくのか、あわせてお聞きします。 最後に、新しく生まれ変わった病院で就労されている医師の方、療法士の方、看護師の方の就労に対する思いやりのある環境整備をどのように行っていくのかについて、お聞きいたします。 ○議長(小野泰秀君) 1、豊後大野市民病院については、病院事業管理者より答弁があります。 木下病院事業管理者兼市民病院長。          〔病院事業管理者兼市民病院長 木下忠彦君登壇〕 ◎病院事業管理者兼市民病院長(木下忠彦君) 豊後大野市民病院についてのご質問にお答えいたします。 まず、市民の生命と健康を守る市民病院の今後のあり方について伺うについてでございます。 市民病院の役割は、その理念にあるように、地域の中核病院として、地域住民のために医療と保健予防活動に努めるものと考えています。少子高齢化・人口減少といった日本社会の先頭に位置するこの地域における中核病院として頑張っていきたいと考えています。 さて、本年は診療報酬の改定の年に当たり、これを機に政府の医療政策が大きく変化し始めました。 団塊の世代が後期高齢者へ仲間入りするときが迫っています。国は都市部近郊における高齢者人口、特に75歳以上の後期高齢者の急激な増加、その後に訪れる少子・高齢化、人口減少社会に対する医療・介護・福祉の進むべき方向を診療報酬の改定で示しています。すなわち、不要・過度な入院医療の適正化を図るとともに、病院医療から地域の在宅医療・介護福祉への連携改善と充実を図るというものです。 国立社会保障・人口問題研究所の調査では、2010年の日本の高齢化率は23%ですが、40年後の2050年には39%になるとの試算があります。本年8月末現在における本市の高齢化率が39%、竹田市を含めた豊肥地域では40%ですから、豊肥地域は高齢化社会においては40年先の日本をあらわしていることになります。 当地のように少子・高齢化が進んでいるところでは、地域在住の就労人口は減少し続け、高齢者を支える医療・介護従事者は質・量ともに不足しています。このような状況のもとで地域を支える医療を継続するためには、医療・介護・福祉の職種間、あるいは自治体間の垣根を越える連携が不可欠であり、皆が力を出し合い、助け合うことが重要です。市民病院としましては、竹田市を含め医療・介護・福祉の連携を進める役目も担っていきたいと考えています。 高齢化社会における適正な医療の提供と在宅医療の推進を目指し、また、地域住民の皆様にとって、魅力的で、職員がやりがいを持って働けるような病院を目指してまいります。 次に、市民の機能回復施設の増設について伺うについてでございます。 昨年の第3回定例会で、市民病院における職員定数条例の改正議案についてご審議いただいたところです。その際、市民病院としてのリハビリテーション体制の充実についても触れさせていただきましたが、昨年から現在までの取り組み状況等についてご説明させていただきます。 市民病院のリハビリテーション科の体制としましては、医師は整形外科部長が兼務しています。理学療法士等の技師につきましては、昨年度当初が4名体制でしたが、定数条例の改正を受け、昨年11月に2名、本年4月に6名、9月にも4名を増員し、現在は16名体制へと拡充してきたところです。 リハビリテーション科の稼働状況でありますが、平成24年度までは外来リハビリを中心としていました。しかし、少子・高齢化が進んだ現状において、患者自身が住みなれた地域で過ごせるような診療体制、言いかえれば、入院から退院、在宅復帰を通じて切れ目のないサービスの提供が行われる体制の整備が望まれています。このようなことから、職員の増員にあわせて、外来リハビリ中心から入院リハビリ中心へと診療体制を変更し、入院しても早期に在宅復帰ができるような体制へと変更したところであります。リハビリテーションの種類としましては、従来は運動器リハビリテーションが80%強、脳血管疾患が5%程度であったものを、徐々にではありますが、脳卒中後遺症等の機能回復を目指した脳血管疾患リハビリを初め、呼吸器リハビリ、摂食機能リハビリ等への対応も強化してきています。 将来的には、回復期リハビリテーション病棟の開設を目標にスタッフの増員に努めているところですが、国の診療報酬の改定動向等に弾力的に対応するため、急性期治療を脱した患者の受け皿として、地域包括ケア病床の整備を優先し、9月1日から12床を整備し、経営改善を目指しているところであります。 職員の増員等により、リハビリ訓練室及びスタッフルームの改善等は、国の新規事業の展開をにらみながら検討してまいります。 次に、市民病院の環境整備について伺うについてでございます。 まず、医療環境の整備についてご説明します。 駐車場については係員を配置し、効率的な駐車に努めていただいているところですが、外来患者が多いときは混雑することがありますので、市有地の活用等を含め、市財政課管財係と協議いたします。 また、医療機器の更新に合わせて、X線透視撮影装置、超音波診断装置、手術関係の機器、高圧蒸気滅菌機等、最新機器の導入を図り、患者サービスと医療の質の向上等に努めています。 次に、就労環境の整備についてご説明します。 教育機会を提供する一環として、昨年度から高度な専門知識を有する認定看護師を育成してきました。彼らは半年間の研修の後に、本年7月に行われた認定看護師試験に無事合格しました。今後は、皮膚排泄ケア認定看護師と、摂食・嚥下障害認定看護師として、市民病院のみでなく、豊肥地域に貢献したいと考えています。本年度も感染管理認定看護師の育成が決定し、9月から研修に参加しています。 職員のスキルアップのために、多くの研修を実施しています。研修内容は、接遇関係、感染、褥瘡、医療安全、倫理、人権等があります。また、リーダーとなる職員には、良好なコミュニケーション形成や目標設定を初めとする研修を実施し、職員一人一人の能力向上を図っています。 さらに、最近は医師不足とともに看護師の不足も大きな問題となっています。看護師確保の一助として、本年度より修学資金貸与制度を開始しました。本年度は既に定員の4人が決定しました。 なお、本年2月に医師官舎が完成しましたが、医師以外の職員につきましても、最近は豊肥地域以外からの通勤が多くなっていることから、旧官舎の利用を図り、職員の就労環境の改善に努めたいと考えています。          〔病院事業管理者兼市民病院長 木下忠彦君降壇〕 ○議長(小野泰秀君) 衞藤正宏君、再質問ありますか。 衞藤正宏君。 ◆16番(衞藤正宏君) 非常にきめ細かくご説明をいただきました。市民病院の目指す方向性、病院長のもとでしっかりやっていただきたいなと思っております。 先月、私どもは広島県府中市の独立行政法人であります病院に、公営企業の豊後大野市民病院と独立行政法人はどういう関係があるのかということで調査に行きました。まず違うことは、事業管理者が即決できるということで、いろんな医療関係に市議会の議決も不要でできるということ、これはすばらしいことだなと私は思いました。 もう一つは、職員の就労状況やいろんな多面的なことで市の職員並みの扱いということで、豊後大野市民病院関係は独立行政法人より若干すぐれたところがあるかなと。いずれにしても地域の皆さんの命と健康を守ること、目的は、これは1つだなと感じました。その中で6つの質問をしたいと思います。1問ずついきます。 先ほど、管理者から豊肥地域と連携をしていくと。じきじきに竹田市を訪れて、宣伝といいますか協力をお願いしたと、すばらしいことだなと。私、田北事務長からお聞きして非常に感銘しました。すばらしいことだなと。 そこで私の質問は、若干違いますが、この豊後大野市と竹田地域に個人病院を開設している私立病院関係者との連携を、院長、どうとっていかれるのか。医師の数は大分市に負けないぐらい、この豊肥地区、おるんではないかなと。その一人一人の力を、院長がリーダーシップをとって連携していくことがこの医療機関を伸ばしていくことではないかなと。院長、どういうふうにお考えかお聞きいたします。 ○議長(小野泰秀君) 木下病院事業管理者兼市民病院長。 ◎病院事業管理者兼市民病院長(木下忠彦君) まず、前提条件で豊肥地域の医師の数と大分市の医師の数のことをちょっと言われたので、その点で1回訂正をさせてください。 人口当たりの豊肥地域の医師の数は大分市に比べると--正確な数は私、記憶していないんですが、大分県は全国平均よりも人口当たりの医師の数は多いのですが、大分市と別府市がその大半を占めており、豊後大野市になるとその平均よりも下回りますので、人口当たりの数は残念ながら少なくなります。そういったことを踏まえて、豊後大野市だけでなく、竹田市の病院等含めて医療の連携を綿密にとっていかなければならないと考えています。 既に行っていることは、竹田市の加藤病院にご協力いただきまして、うちの病院に入院している患者の譫妄状態という--夜眠れなくなって自分がどこにいるかわからない、あるいは夜間歩き回るといったような病状をいいます、そういった方々の対応を向こうの先生に来ていただきながら、定期的に診察していただいてやっております。 私自身は豊後大野市の医師会の理事を務めています。今後、そういった医師会の中の役割を十分利用することと、豊後大野市や県が既に進めています在宅医療を全体で見直す事業、あるいは認知症の方々にどうやって対応するかという事業に積極的に参加をして、そういった中で、この部分は不採算部門と捉えて全体がどうやってうまくいくかということを第一に考えるような姿勢で対応したいと思っています。 ○議長(小野泰秀君) 衞藤正宏君。 ◆16番(衞藤正宏君) ぜひ地域の病院と連携しながら--中津市民病院もそういう感じで地域の医療と一緒になってやっていくと言われています。 次に、市民病院の内容というのが地域の方、余りわからないと思うんですよね。今回、病院の広報活動とかを勉強させていただきまして、まず、市民病院はこんな医療を目指しています、こんな医療もやっていますというような宣伝をやっていただいて、来た方が本当に安心してかかれる病院づくりを広めていただき、その中で「くすのき」という広報紙が市民病院で出されております。これインターネットで出ますので皆さんで……。その中で感じたことは、認知症疾患センター専門医とのチーム医療活動についてということで--全て申す時間がありませんが、4カ月間で26人中20人の患者の方があらゆる面で改善が見られたというような報告を6病棟の看護師長の堀真由美さんが発表され、「くすのき」に書かれている、こういうものであります。こういうことを広くやっていただくと、皆さん方が本当に安心してかかれる病院になると思っておりますが、もしほかに広報活動でこんなことをやりたいんだということがあればお聞きします。 ○議長(小野泰秀君) 木下病院事業管理者兼市民病院長。 ◎病院事業管理者兼市民病院長(木下忠彦君) 広報活動についてのご質問と思います。「くすのき」は年3回発行しているので、その中に我々の施設で行っているトピックスを載せるような形をとっています。現在ほかにやっていることは、地域のサロン活動に参加しまして、そこで健康講話を介して我々の施設で行っている内容を少しご紹介していきたいとやっています。なかなか回数を稼ぐことが難しいんですが、実際に地域の人たちと直接膝を突き合わせて話ができるので、すごくためになる活動だと考えています。それ以外には、ケーブルテレビを利用した中で、回数は多くないんですけれども、時々話をする機会をいただいています。我々としましては、確かに議員ご指摘のとおり、皆さんにまだ公示できていないことが結構あると思いますので、そういったことを頭に置いて、より一層そういう広報活動を続けていきたいと思います。ありがとうございました。 ○議長(小野泰秀君) 衞藤正宏君。 ◆16番(衞藤正宏君) ケーブルテレビを利用した活動をしていただくことも大事だと思っておりますので、機会があれば……。そのほかにも院長の講話等もいろいろ出ておりました。すばらしいなと思っております。 次に病院の環境整備について。私があるとき病院に行きました。病院に水槽が、プールがあります。必要以上のことは申しませんが、そこで、犬の散歩をしている人が泳がせて歩いていて、この状態を見たときに、もっと環境管理の徹底をしていただきたい。 それからもう一つ。皆さんどうですかと意見を聞きました。駐車場が近くにないので足が痛くて困るんだと、全員ではありませんけれども、このことは市長もぜひお考えになって、駐車場をやっぱり正面玄関の入り口に整備することが大事だと。管財係と相談して、やりたいんだということでありますが、再度、駐車場について田北事務長にお聞きします。 ○議長(小野泰秀君) 田北豊後大野市民病院事務長。 ◎豊後大野市民病院事務長(田北厚生君) 駐車場整備につきましては、言われるとおり、玄関前に築山がございまして、すぐ前の駐車場に大多数をとめることは今できておりません。3年前の県病との統合のときに玄関から少し西のほうに駐車場を整備いたしました。ただ、それでも充足したとは言えておりません。今、検討課題と挙げられるのが玄関前の築山ですが、あの築山をのけてどのくらいの駐車スペースができるかを若干はかってみると、そう台数はふえそうにないと。そういうことで、将来的にはもっと便利な駐車場ということは今後は検討していきたい、当然市の管財係とも協議しながら進めていきたいと考えております。 それと、環境整備の中で玄関前のほうに憩いを兼ねて、そして夏の暑さの影響を防ぐためということで水辺を設けております。その水辺につきましても先ほど議員がおっしゃったことがありますので、そういうことのないように今は徹底していっているところでございます。 ○議長(小野泰秀君) 衞藤正宏君。 ◆16番(衞藤正宏君) ぜひ、病院ですから子犬の散歩に使うようなことのないように、子犬ですからきれいな塀でもつくって入れないようにする、水も美しくする。もう一つは清掃におきまして、小さなことになりますが、部屋の中はきれいにしていただけるんですけれども、窓ガラス--私が入院しているときの最後のほうに窓ガラスのお掃除に来ていただき、非常に気持ちがよかったので、その辺も小さな心遣いですが、やはり来た人が本当に喜ぶような環境整備をしていただきたいと思います。 それから、就労につきまして少しばかり述べたいと思います。本年度は看護師の修学資金貸与制度にもう4名の方が決まられたということで、将来に期待を持てるわけですが、職員の方が多くなりましたので、ぜひ、駐車場を含めて、就労、職場の人間関係とかそういうことでつまずかないように、院長中心にやっていただきたいと思います。 以上でこの項を終わります。 ○議長(小野泰秀君) 次に、2、公共施設の統合見直しについての質問を許します。 衞藤正宏君。 ◆16番(衞藤正宏君) 2、公共施設の統合見直しについてご質問します。 本市は、合併前の7町村が所有する公共施設をそのまま受け継いだために、他市と比べて非常に多くの公共施設を抱えている。公共施設は各種委託料があります。光熱費があります。トイレの改修、いろんな面で多大な経費が負担を占めるところが多いわけであります。 そこで、本市は平成23年5月に公共施設の見直しに関する指針を公表しました。322の公共施設について、直営が118、指定管理が41、廃止等が163施設、このように多くの施設を公表しました。その後の進捗状況についてお伺いします。 また、行政組織、機構の取り組み、あるいは公共施設の統廃合によって地域が衰退する、周辺部においては活力は衰退する、そういう心配が大きくあるわけであります。 行政改革プランの中では地域総合コミュニティセンター、この構想が描かれております。そこで、地域の皆さんが集い、語らい、学び、癒しの場所を今後どのように公共施設の見直しの中で説明して進めていくのかをお聞きいたします。 ○議長(小野泰秀君) 2、公共施設の統合見直しについては、市長より答弁があります。 橋本市長。          〔市長 橋本祐輔君登壇〕 ◎市長(橋本祐輔君) 公共施設の統合見直しについてのご質問にお答えいたします。 まず、公共施設整理統合の進捗状況について問うについてでございます。 本市は、平成17年の合併後、多様化・高度化する住民ニーズに積極的に対応するとともに、一方では財源となる地方税収入は、長引く景気低迷や過疎化、少子・高齢化の進行による生産年齢層の減少等により伸び悩み、また合併10年後の平成27年度から始まる普通交付税の特例措置の段階的縮減は、財政にとってさらなる危機的要因となっており、極めて厳しい財政運営が想定されることから、平成18年3月に豊後大野市行政改革大綱を策定いたしました。 同時に、平成17年度から平成21年度までの5年間を期間とする第1期豊後大野市行政改革集中改革プランを策定し、市民に公表の上、諸般の行財政改革の積極的な取り組みを行ってまいりました。 さらに、平成22年度から平成26年度までを期間とする第2期豊後大野市行政改革集中改革プランを平成22年5月に策定し、取り組みの強化を行ってまいりました。 第2期プランでは、財政基盤の確立を目指すため、総人件費の削減、事務事業の見直し、公債費の抑制、歳入の確保を図ることとしています。 ご質問の公共施設の見直しは、事務事業の見直しの中で、事業の民営化・外部委託、補助金等の見直しとあわせて重要な取り組みと位置づけています。 本市は、合併前の旧町村が所有する公共施設をそのまま引き継いできたため、他の合併市と比べ、極めて多くの公共施設を抱えています。また、公共施設は、各種委託料、光熱水費等の管理運営に係る経費の占める割合が大きく、必ず支出しなければならない経費であることから、財政上大きな負担となっています。 このように、公共施設の見直しが行財政改革推進の鍵となっていることから、公共施設の見直しに関する指針の第3次公表を平成23年5月に行ったところであります。 基本的な考え方としましては、いわゆる聖域を設けることなく、人口や財政規模等から適正規模と配置を検討し、施設の機能統合、有償または無償による譲渡、閉鎖・解体等、行政財産における廃止の方向性を全面的に打ち出すことにより、見直し方針を市民の皆様に周知を図ることといたしました。 具体的には、本市の公共施設のうち、上下水道施設、病院、公営住宅等を除く322の施設について、①必要性、効果性、②行政責任領域、③市内均衡化、④受益者負担の原則、⑤空きスペースの利活用等について、多角的かつ総合的な検討を行い、方針をお示ししたもので、322施設の方針の内訳につきましては、直営118施設、指定管理41施設、廃止等163施設となっています。 廃止の方針となった施設におきましては、その施設の機能を存続し、地域等へ譲渡するものや、老朽化等により取り壊すものなどが存在します。第3次公表では、かなり踏み込んだ見直しを行ったため、廃止等とされた施設は、地域住民や利用者等に大きな影響を及ぼすものと考えますので、ご理解をいただけるよう、協議を進めてまいりました。 これまでに取り組んだ施設の譲渡の具体例としましては、各老人憩いの家、各老人軽作業所等を、集会所として地域自治会へ譲渡したものや、各農産物処理加工所を地元加工組合へ譲渡したもの、国保診療所、保健センター等を社会医療法人へ譲渡したもの、老人福祉センター、在宅介護支援センター、養護老人ホーム、憩いの家、各保育園等を社会福祉法人へ譲渡したもの、各地納骨堂を地域へ譲渡したもの及び旧小学校を公募により社会福祉法人へ譲渡したもの、取り壊し等となっています。本年5月現在で無償譲渡等37施設、取り壊し等37施設で合計74施設であり、進捗率は45.4%でございます。 次に、今後の計画を問うについてでございます。 地区館、観光施設、社会教育施設などのように、市民の皆様にとって身近な施設として利用されており、譲渡、廃止について協議を継続しているものがあります。 そのため、多くの市民の参画による協議の輪を広げ、ご理解とご協力をいただきながら、公共施設の見直し方針に沿って進めてまいりたいと考えています。          〔市長 橋本祐輔君降壇〕 ○議長(小野泰秀君) 衞藤正宏君、再質問ありますか。 衞藤正宏君。 ◆16番(衞藤正宏君) この第2期行政改革集中改革プランの中で第3章の3に第2期のプランの役割ということで、「目標に達成していない取組については『事務事業評価』で毎年度検証し、達成できなかった原因を調査・究明するなど、あらゆる手法を用い平成26年度までに目標達成できる状況をつくり出していくことが肝要」だと書いてある。この中で、達成率は45.4%なんです、市長。このことについてどう思われるのか、市長にお聞きします。 ○議長(小野泰秀君) 橋本市長。 ◎市長(橋本祐輔君) 達成の進捗率がまだおくれていることはそのとおりであります。ただ、これはやはり最後に残っている施設の取り扱いについては、私どもから一方的にこれ廃止しますよ、もう壊しますよという性質のものではないというのは議員もご承知のとおりだろうと思います。やはり、地域の中で今まで利活用されてきた、そしてまた今後どう使っていくかということについて、十分地域住民の方々、また利用者との協議を重ねて納得をしていただく形で整理統合していくということが基本だと考えておりますので、これを重ねてご理解いただけるよう協議をしていくということが基本だろうと思います。ただ、先ほどから申し上げておりますように、財政的なものは非常に厳しい状況と、平成27年度から階段落ちが始まりますので、そういった財政的な裏づけも含めて、この件も含めて住民の皆さんにお願いをしていかなければないけないと。ただ、この目標達成が、いわゆる平成の合併で40億円の削減をさせられるという当初の目標がありましたので、これをそのままやっていくというのは本当に厳しい状況だと改めて私自身も感じておりますけれども、住民との協議を重ねてまいりたいと思っております。 ○議長(小野泰秀君) 衞藤正宏君。 ◆16番(衞藤正宏君) 市長、そういうふうにおっしゃっておりますけれども、総論と各論の違いだと私も理解をしております。しかしながら、プランという計画に沿った事業というのは、やはり何が何でも通していかなきゃいかん。だから、この原因はここに書いてある--第3章の4、第2期プランの体系というところに書かれて……全てこれ、行政改革プランの中から出したものでありますよ。ここを読んでみます。「そのためには」--財政改革ですよ、財政改革、この見直しだけではありません、全ての財政改革において、「そのためには、施策を実行する行政組織機構を最適な形態に変えていくことが必要」であると書かれています。「組織を構成する個々の職員の意識改革を図っていくことが大切なことです」、「財政基盤の確立のためには、それを担い実行する職員と組織の充実・強化を一体的に行わなければ」、第2期行政改革集中改革プランの実行はないと書かれておりますので、これはもう職員の方が少ないんですかとお聞きしましたら、大分県内ではこの財政改革に関する職員は多いそうで、豊後大野市は。非常に多いのか、この辺はわかりませんが、多いそうです。職員の意識改革を早くやって、一日も早く軌道に乗せていくことが大事だと。もちろん、先ほど市長が言われましたように地域の方の納得のいかないことを無理に押せということは、私は申しません。しかし、納得のいくような説明をしてやっていくことは大事だと思っております。 次に、一番肝心なところなんですが、今、豊後大野市の周辺部も、かなり疲弊という言葉が当たるのか、高齢化してお年寄りが多くなったから活力がなくなったという一つの要因もあると思います。行革プランの中で、第6章の4の(4)行政改革の方針と整合性で、「地域における総合コミュニティセンター(以下、「地域総合コミュニティセンター」という。)」と書かれております。市民のサービスを一元化するために閉鎖した、例えば大野町でいえばコミュニティセンターを地元にとってくださいと、または廃止して潰しますよと、潰しますよというのはちょっと物の言い方が悪いんですが、潰すではなくて廃止しますよと。そういうときに地域総合コミュニティセンターをつくって、まちの中のどこか1カ所に一元化するという意味だろうと思っております。この地域総合コミュニティセンターの構想はどういう構想でどういうふうに進めていくのかをお聞きします。 ○議長(小野泰秀君) 佐藤財政課長。 ◎財政課長(佐藤文夫君) 今、行革の2期プランの中で議員おっしゃるように、地域の総合的なコミュニティー醸成の場ということで、市民の皆様方のよりどころをセンターとして位置づけようという構想はその中で示しております。このことは、地域におられる皆さん方が行政の組織と一体となって、その地域の皆さんのよりどころとするということで社会教育であり、行政の支所という具体的な組織であり、周辺を取り巻く保健センター等、機能をいろんなことを総合的に見た中で、それぞれの地域--本市では本庁を除く6地域と考えられても構いませんけれども、そのようなセンター機能を持って地域を担っていこうというふうな構想であったということでございます。 ○議長(小野泰秀君) 衞藤正宏君。 ◆16番(衞藤正宏君) もう一つお聞きします。この地域総合コミュニティセンターの構想が今現実に市内のどこかでやられているんですか。
    ○議長(小野泰秀君) 佐藤財政課長。 ◎財政課長(佐藤文夫君) 現実には、市内にはまだ実現をしておりません。といいますのも、合併協議の中で本庁機能として本庁を三重町に置くということと、本庁方式にするということが協議されました。ただし、その本庁ができ上がるまでには総合支所方式をとっていこうという約束でありましたけれども、このように新庁舎ができまして、それぞれの総合支所は、今度は本庁方式でありますから、支所という機能を持ったまま今後推移すると合併協議の中では示されたところであります。それで、ようやくこの本庁舎ができましたので、これから先が、支所を含めた--今議員おっしゃるような総合コミュニティーの場のセンターづくりというものが具体的に動き出す必要があるということでございます。ただ、平成22年度からの行革プランの中では平成26年度までにそのことをなし遂げるんだということでありましたけれども、いかんせん、本庁舎のでき上がりが若干下がりました関係上、そのことへの踏み込んだ議論がこれからということになろうかと思います。 ○議長(小野泰秀君) 衞藤正宏君。 ◆16番(衞藤正宏君) いずれにしましても、地域によって、廃止された地域と今からやる地域との差が、市長、あってはいけない。もうここの地域は廃止して、譲渡して地域でやっているんだと、一方の地域ではまだ話し合いも行っていないと、格差があってはならない。できれば私はしないほうがいいんですよ、市長。してほしいということではないんですよ。ただ、未来に訪れるであろう一本算定になって39億円の削減が--毎年毎年9億円、7億円という……国の施策でこれ動向わかりませんが、できたら私はこんなことはしたくないわけです。みんな地域の人に水道代、土地代、芝、全てをよくしてあげてみんなでスポーツ、あるいは楽しんでいただくことが大事なんですが、それでは豊後大野市がいけなくなるということで、この第2期プランが策定されたわけですから、着実に理解をいただきながら、無理のいかないように説明をして、地域に--大野町では大野町の公民館があります、少し遠いですが行っていただいて、そこで集いの交流の場所をつくっていただく、駐車場の整備をして1カ所に総合的なコミュニティセンターをつくるという構想なんですから、それに近づいたものになっていくと思います。地域は廃っていくので、そういうことで第2期プランの統合の見直しについては、私はこのことは45.4%はインターネットを見て公表しております、平成25年度に。公表して、まだ45%かと、これは格差があってはいかんなということで今回質問に立ったわけです。 そのほかの譲渡された方にもやっぱり温かい支援のぬくもりを、市長、与えてあげてほしいなと思っています。最後に市長の今後の進め方というか、このことに関して、できない地域あるいはできる地域、市長も各地域を回ってこのことを説明して歩いたはずです。感想を伺って最後にしたいと思います。 ○議長(小野泰秀君) 橋本市長。 ◎市長(橋本祐輔君) 行財政改革はやはりなさねばならぬということであります。後世代に負担を残さないというのが我々の今の責任だろうとまず思います。そして、以前も206地域を中心として、この行財政改革の必要性について住民の方々にお話をしてまいりました。いよいよ一本算定に向けての階段落ちが始まります。ところが、国はいろんな地域創生といったようなこと、そしてまた交付税の算定のあり方について若干の変更が出てきていると、それを見据えてもう一度財政シミュレーションをし直すと、そのことをもとに再び地域の中に私も出かけてまいりまして、市民の皆さんにご同意、ご理解をいただく努力をしながら地域の設備のあり方、それから地域振興のあり方、これをお話し申し上げ、また市民の皆さんからいろんなご意見を賜りながら次の世代につながる持続可能なまちの構築に向けて頑張ってまいりたいと思います。 ○議長(小野泰秀君) 衞藤正宏君。 ◆16番(衞藤正宏君) そういうことで、市民一体となってやっていかないと、この財政改革は乗り切っていくことができません。この答弁の中に非常にお困りになると書かれております。地域が廃れないように、万全な対策を練って、45%については、反省するところは反省していただきたいと思っています。 以上で私の一般質問を終わります。          〔16番 衞藤正宏君質問者席降壇〕 ○議長(小野泰秀君) 以上で、16番、衞藤正宏君の一般質問を終わります。 ここで午後2時20分まで休憩します。          休憩 午後2時06分          再開 午後2時20分 ○議長(小野泰秀君) 休憩前に引き続き会議を開きます。 引き続き一般質問を許可します。---------------------------------------恵藤千代子君 ○議長(小野泰秀君) 11番、恵藤千代子君。 1、市内の公園についての質問を許します。 恵藤千代子君。          〔11番 恵藤千代子君質問者席登壇〕 ◆11番(恵藤千代子君) 議長の許可をいただきましたので、ただいまから質問を始めます。 リバーパーク犬飼は旧犬飼町が平成8年度に過疎対策債を活用し、約7億円を投資して平成9年度にオープンいたしました。年間の利用者は約3万8,000人、公園内にはテニスコート、パットゴルフ、ログハウス、サッカー場、そして大型の複合遊具が設置されています。 今回は、この中でもわんぱく広場にあるブリュッケン城という遊具についてお尋ねします。子供と遊びの重要性については十分認識されておられることと思いますが、遊びの中でも遊具は冒険や挑戦のできるものであり、子供にとって魅力的であるばかりか、身体的、精神的、社会的な面などの成長に役立つものであると確信しております。 このわんぱく広場の複合遊具には、年間1万7,000人の方が訪れており、子供の大きな楽しい声が聞かれていました。ところが、ことしの3月末にこの遊具で重大事故が発生したとして、現在、使用禁止になっています。事故によりけがをされた19歳の女性の方には心よりお見舞い申し上げます。今後、複合遊具で事故が発生しないことを祈ります。 この遊具が使用禁止になってから5カ月になります。この間、土曜日、日曜日はともかく、春休み、こどもの日、夏休みと多くの子供たちが遊ぶことができませんでした。大分市からの家族の方は、こどもの日の連休にスマホで草スキーができるとあったので楽しみに訪れたら、管理人から使用できませんよと言われ大変残念だった、また、ある市内の方は、大分市の佐野植物公園でも遊べるがリバーパークが近いので孫と一緒にいつも利用している、早く使わせてほしいと再開を願っております。 この大型遊具には、旧犬飼町が当初7,210万円をかけ設置しており、その後、合併して平成21年度に871万円、国の経済対策交付金を活用し、修繕工事をしております。さらには、今年度、当初予算で650万円を修繕工事費として予算計上しています。 ここでお尋ねしますが、いつまで使用禁止なのでしょうか。撤去する方向という意見もあるようですが、市のお考えをお聞かせください。 2番目に、公園のあり方について質問いたします。 市内には農村公園や4つの道の駅の公園、リバーパーク犬飼、井崎河川公園、また総合運動公園など各課所管の公園が多数あります。私は、常々公園について遊具や環境整備、維持管理体制について関心を持っております。 先日、夏休みに開かれました豊後大野っ子市議会では、3校8人の子供議員が公園に関係する質問をしていました。遊ぶ、くつろぐ、触れ合う中で楽しくつながり合う公園づくり、また子供が集まり遊べる場所を、自然体験活動ができるレジャー施設を、さらには野菜づくり体験や動物との触れ合いができるテーマパークをつくってはどうかなどの提案がありました。どれも豊後大野の自然を生かした公園づくりを期待している内容でした。 市長の答弁は、自然体験の場が身近にあり、年齢を問わず比較的安全に遊べる豊後大野らしい公園施設のあり方を検討する必要があると答弁されています。 本市は、行財政改革を推進している中ではありますが、このような子供たちの夢と希望を実現させてほしいと願うものです。 そこで質問ですが、今後、各町の特性を生かした豊後大野らしい公園、市内外の方に魅力ある公園づくりが必要かと思います。執行部のお考えをお聞かせください。 ○議長(小野泰秀君) 1、市内の公園については市長より答弁があります。 橋本市長。          〔市長 橋本祐輔君登壇〕 ◎市長(橋本祐輔君) 市内の公園についてのご質問にお答えいたします。 まず、リバーパーク犬飼わんぱく広場に設置されている複合遊具ブリュッケン城において事故が発生したとして、3月末から使用禁止になっている。早く使わせてほしいという声があるが、市は今後どのような対策を講じていくのか伺うについてでございます。 まず、リバーパークの遊具につきまして、現在も使用禁止の状態であることに対しましておわびを申し上げます。 リバーパークの遊具につきましては、今年度、一般財源を用いて大型改修を行う計画でありましたが、本年3月にコンビネーション遊具施設の改修予定以外の場所において事故が発生し、使用禁止の措置をとったところです。本来であれば、改修工事を計画どおりに実施すべきところでありますが、再考すべきとの担当課の判断で実施を見合わせました。 リバーパークの遊具につきましては、平成8年度に約7,200万円で建設し、その後、小規模の改修を行いながら維持してまいりましたが、平成21年度に経済対策事業を用いて約900万円の大規模改修を行ったところです。今年度の改修費用は約600万円を見込んでいます。 木造遊具の耐用年数は約10年と言われていますが、木材だけではなくボルト等の金属類、ロープ等の繊維製品、さらにはプラスチック系材料等が使用され、特にコンビネーション遊具ではその傾向が多く見られ、これらの材料はそれぞれに劣化の起こりやすさや劣化傾向が異なるため、使用材料に合った点検・改修が必要になります。また、遊具の形状や用途によって可動部や消耗部品が異なるため、コンビネーション遊具では個々の遊具に適した点検・改修が必要となり、3年から5年での点検・改修が必要であるとも言われています。 リバーパークでは、入場料やコンビネーション遊具の使用については無料としていますが、今後、遊具の維持管理における費用対効果を考えた場合に、撤去も含め再考すべきと判断したことが使用禁止とした大きな理由です。 また、ここ2年間で2件の事故が発生しています。事故が発生した場合、けがをされた方へのお見舞い、責任所在の確認等、長期間にわたって職員2人体制での対応が続きます。相手方へ訪問すれば最低でも半日を要します。現場を担当する支所の人員が減少することを考えた場合、事故へのリスクが低く、維持管理費がかからない公園への転換が必要であるとの考えから、遊具を撤去し、整備することを検討いたしました。 しかし、このような方策をとった場合、国費の返還が生じること、その手続には一定の期間を要すること、次期構想が具体的に示せないこと等により、現状の使用禁止状態をこれ以上継続できないとの判断から、当初の計画どおり改修を行うことといたしました。 いずれにせよ、今後の課題として費用対効果を考慮した上で、魅力ある公園づくりについて引き続き検討してまいります。 次に、市内には各課所管の公園があるが、子供が楽しく安全に遊べる場として、各町の特性を生かした魅力ある公園を整備していく必要があると思う。市の考えを伺うについてでございます。 先般開催された豊後大野っ子市議会では、多くの子供たちから魅力ある自然公園や自然体験のできる場をという趣旨の質問を受けました。子供たちは室内でのゲームやカード遊びを反省しながら、自然へのかかわり、また親子で一緒に遊べる公園ということで自然公園の整備に関する要望を受けました。 これに対し、現在本市はユネスコエコパークの申請や生物多様性の戦略計画の策定に取り組んでいることを説明いたしました。そして、町を訪れる人に本市での自然や遊びを満喫していただきたいことを伝えました。しかし、全ての人に隅々まで自然の遊びを体験していただくことは困難ですので、身近で、年齢を問わず、比較的安全に遊べる豊後大野市らしい自然体験ができる公園施設等のあり方を検討する必要性について回答いたしました。全ての町にこのような公園を設置することは困難ですが、既存施設の見直しや充実を図りながら、市民の皆様が楽しみ、そして市外の方がこの町での滞在時間を多く持てるような公園づくりが必要であると考えています。単なる楽しめるだけの公園ではなく、今本市が進めようとしているまちづくりに沿った個性的な公園も必要であると考えています。          〔市長 橋本祐輔君降壇〕 ○議長(小野泰秀君) 恵藤千代子君、再質問ありますか。 恵藤千代子君。 ◆11番(恵藤千代子君) ただいまの答弁では、改修して使えるということで、子供たちが大変喜ぶと思います。豊肥地区に1つぐらいは大型遊具があってもよいのではないかと思っております。 そこで質問ですが、改修して使えるようになるのはいつごろ予定をしているのでしょうか。 ○議長(小野泰秀君) 大野商工観光課長。 ◎商工観光課長(大野真寛君) 現在、まだこの工事につきましては発注等の手続は行っておりませんけれども、早速早急に手続をし、年内には完成させたいと考えております。 ○議長(小野泰秀君) 恵藤千代子君。 ◆11番(恵藤千代子君) 年内に完成の予定であるということでよろしくお願いいたします。 それと、平成21年度に871万円、今回約600万円の改修費用を見込んでおりますが、5年に1回多額の費用をつぎ込んでいるわけであります。やはりこれを毎年チェックして悪いところに手を入れながらしていけば安全でもあるし、費用もこのようにかからないのではないかという声もあるようです。私もそう思いますが、いかがでしょうか。 ○議長(小野泰秀君) 大野商工観光課長。 ◎商工観光課長(大野真寛君) これまでも必要な修繕箇所についてはそれぞれ単年でその予算の中で対応してきたところでありますけれども、先ほど、答弁にもありましたように、なかなか、木材の材質ではありますけれども、そこに使っている金具とかいろんなところでやはり点検を行えば、多少そういった--使うのには問題ないですけれども、やはりこれからの2年、3年考えたときにまとめて改修をするというような作業も必要かと思っております。極力単年度でできるものについては単年度で、また予算の関係等もありますので、支障のない範囲で注意しながら修繕をしていきたいとは思います。 ○議長(小野泰秀君) 恵藤千代子君。 ◆11番(恵藤千代子君) 答弁には、費用対効果を考慮というようなことが何回も出てきたわけですが、子供はこのような遊具などの遊びを通して本当、冒険や挑戦をしながら心身能力を高めていくものであります。費用対効果を考えれば、もう豊後大野市には遊具や公園がなくなってしまうのではないかと思っております。例えば、千歳町の総合運動公園は、市外からのチームもたくさん利用しておりますが、近くの社会福祉施設、老人の方、町内の障害施設に入所されている方、それから隣の犬飼町の障害福祉施設の方等がバス等で訪れたり、近くの人は歩いて訪れたりしてくつろいでおりますし、幼稚園や保育園の子供たちも遠足で見えております。少年野球大会には各地から親子連れで、パパがチームでプレーするとこちらでママと子供たちが遊具で遊んでいるというような、いい光景もよく見かけます。 あれだけの公園を本当にきれいに管理人が管理しております。それで相当なお金がかかるわけでありますが、それを市民の満足度--なかなかお金では、換算できないのではないかと私は思っております。答弁の中に費用対効果ということが何回も出てきたので、ちょっとショックでありましたが、このことについてどうでしょうか。 ○議長(小野泰秀君) 大野商工観光課長。 ◎商工観光課長(大野真寛君) リバーパークにつきましては、近年、平均ですけれども、1年間の収入が約650万円程度ございます。それから、リバーパークには県のサッカー場もあります。県のサッカー場につきましてはご存じのように毎年770万円ぐらいかけて芝の張りかえがあります。それを含めて年間の総支出が2,000万円となっております。その芝の張りかえを除いたとしましても1,200万円程度のリバーパークの管理費用はかかっております。そういったことで費用対効果というようなこともお話をさせていただきました。 それと、公園といいましても豊後大野市にはいろんな公園があるわけですけれども、管轄としましては、私ども商工観光課が管理している公園、建設課が都市公園といいますか、そういった形で管理しているもの、それから、社会教育課が体育施設というような形で管理している公園があろうかと思います。 商工観光課が管理する公園につきましては、私は、やはりその公園自体で採算がとれる、もしくはその公園で採算がとれなくても、その公園に集客性があり、集客が周辺の商店やその他の観光施設といったところに周回ができるような、呼び水的なことでそこに投資をしながら採算が多少合わなくてもやるのであれば、商工観光課の管理する公園としては必要があるのかなと思います。そういった思いから、先ほど、費用対効果という形で、撤去も含めて再考すればどうかということで今年度提案しましたけれども、なかなか結論も出ず、大変皆さん方にご迷惑をかけたことにつきましては、またおわびをしたいと思っています。 ○議長(小野泰秀君) 恵藤千代子君。 ◆11番(恵藤千代子君) 先ほど申し上げましたが、リバーパークの遊具については、豊肥地区に1つぐらい、私は大型遊具があってもいいと思います。これは旧犬飼町が若者定住策として設置したものであると聞いております。リバーパーク犬飼の管理については、あす、赤峰議員が質問することになっておりますので、ここで終わりたいと思います。 公園のあり方について再質問いたします。 豊後大野っ子市議会でも、豊後大野らしい公園のあり方を検討するということをおっしゃっておりましたが、具体的にあり方については検討委員会等を設けて検討するのでしょうか。 ○議長(小野泰秀君) 大野商工観光課長。 ◎商工観光課長(大野真寛君) 具体的に検討委員会をつくり、協議するというのは現在のところ考えておりません。 ○議長(小野泰秀君) 恵藤千代子君。 ◆11番(恵藤千代子君) 検討委員会を設置することは考えていないということなんですが、庁内で執行部で検討するのか、今後、外部の団体の方等を入れてするのか、検討しなければならないと思っているというようなとり方でよろしいですか。 ○議長(小野泰秀君) 大野商工観光課長。 ◎商工観光課長(大野真寛君) この検討の場は当然必要と思っております。先ほど答弁の中で今後の方策を示さなかったということでありますけれども、それとあわせまして豊後大野らしい公園ということで答弁いたしておりますけれども、子供たちの話の中にも自然公園という話も出ておりました。そうした中で、商工観光課ではエコパークに絡んだ形で生物多様性という--今年度、来年度、策定の骨子をつくるようにしております。リバーパークもよくご存じの方はわかると思うんですけれども、ちょうど遊具の上に意外と多くのクヌギがあったり、いろんな広場もあるんですけれども、そうした自然環境等も公園にはあります。維持管理とかそういったことを含めた中で生物多様性ということも今、豊後大野市はこれから取り組もうとしております。これから豊後大野のブランド化という形でいろんなものを豊後大野市でアピールしていきます。単なる公園にしてもいろんな事業にしても、豊後大野市を売り出すには統一した取り組みが必要だろうということで、生物多様性の委員会等も設けておりますので、その策定の中に生物多様性を楽しむためのそういった環境づくりといったものも一つの公園のあり方として検討をいただければと、そういった場を利用して検討する、一つの案もあるのではなかろうかという現在の思いの中で回答させていただきました。 ○議長(小野泰秀君) 恵藤千代子君。 ◆11番(恵藤千代子君) ただいま課長のお答えでは、生物多様性の取り組みをということであります。本市は県、佐伯市、竹田市とエコパークの認定を目指しております。豊後大野っ子市議会でも緒方工業高校跡地の利用について質問があっておりますが、過去に私も質問しております。そこで、津久見市のつくみん公園の例を申し上げますと、私も春休みにイルカ島に行きました。イルカ島はマリーンパレスの津久見支店ということですが、そのイルカ島で遊んだ後に大型遊具のあるつくみん公園で遊んで、そして津久見で食事をして帰ったわけであります。ちょうどそのときに、イルカ島に放課後児童クラブのおがたっこはうすの皆さんもバス2台で来ていまして、その後つくみん公園で遊んでおりました。 つくみん公園は都市の再開発ということで市の港湾計画で平成16年4月に完成しております。これは県所有の土地です。県がトイレやステージをつくったということです。なぜ大型遊具かといいますと、子供から高齢者の意見を聞いて遊具に落ちついたと、そして1億50万円かけて市が遊具を設置しております。 インターネットで見ると、市の中心部の埋め立て地にあるつくみん公園、海遊王国をモチーフにし、海や魚をイメージした大型の遊具がたくさん並び、その隣には芝生を敷き詰めたイベント広場もある、週末はもとより平日も市内外の多くの家族連れでにぎわっている人気のスポットということです。この公園は7月恒例の花火大会、8月に郷土芸能の扇子踊り、それから臼杵市からも運動会で使っているようですし、市内にある授産施設の方が運動会をしたりお祭りをしたり、また豊後大野市からもふるさと振興祭で豊後大野の特産を持って行っている、ふるさと振興祭の会場でもあると言っております。 観光地が1つだとなかなか滞在時間が長くとれませんが、こういうふうにイルカ島、つくみん公園、そして有名なりゅうきゅう丼とかがあると、やはり滞在時間が長くなります。それで県と一緒にユネスコエコパークの認定を目指しているわけでありますので、つくみん公園のような土地は県の所有でありまして、協議の上、いろんなことができると私は夢を抱いているわけであります。ぜひ早目に計画をして県と協議をして、そして子供たちの言う自然体験のできる、豊後大野らしい公園と拠点施設ができればいいなと思っておりますが、市長、いかがでしょう。 ○議長(小野泰秀君) 橋本市長。 ◎市長(橋本祐輔君) 今ご提案いただいたような方向ができれば一番いいなと私も思います。ただ、先ほど衞藤正宏議員のご質問にありました322の施設をどうしていくかと、総論は賛成していただけるけれども、各論についてはなかなか協議が進まない部分もございます。そういった点も含めながら、そしてまた、各町にどういった形で点在するか、そこに残すかということも含めて、総合的に公園についても、市単独ということではなく、今ご示唆があったような関係機関の協力を得られるようなものであれば、なお新しい視点での公園の構築というのも可能ではないかなと思います。関係機関との話し合いも進めていきながら地域の方々に利用していただけるものができるように我々も検討を重ねてまいりたいと思います。 ○議長(小野泰秀君) 恵藤千代子君。 ◆11番(恵藤千代子君) 答弁の中に既存の施設の充実もということでありますが、清川町にある井崎公園は市内外から、平成25年度には2,528人、それから今回はちょっと台風で少なかったんですが、宿泊が毎年3,000人近くあるようです。ことしは、遠くは神奈川県からも見えておられたということであります。ちょうど私が、2日の議会が終わって井崎公園に行ったところ、関西大学のチキチキハートというテニスサークルの子供たちが二、三十人泳いでいて、その後、トイレでお会いしたんですけれども、トイレが非常に古いんです。シャワー室も古いんです。2カ所あるんですけれども、公園に入ってすぐのトイレがもう本当、こんなところを子供たちが使うのはかわいそうだなと思うぐらい--それは平成元年に完成して使っております。それで、利用者からはトイレが古い、シャワー室が暗い、汚い、それから、遠くから見えた方は寝具等の貸し出しがあればなという要望もあるようですが、こういう要望は市に上がっているんでしょうか。 ○議長(小野泰秀君) 大野商工観光課長。 ◎商工観光課長(大野真寛君) 井崎公園につきましては観光協会に指定管理という形で出させていただいています。今言いましたトイレとか古い、それから掃除してもなかなかもう黄ばみが落ちないとか、そういったお話はいただいております。寝具の件についてはまだ具体的な要望等は受けてはおりません。ただ、特に電気施設のクーラーといったものが故障が起きたりとかがありますので、全体的な老朽化に対する手当てというような要望は出ております。 ○議長(小野泰秀君) 恵藤千代子君。 ◆11番(恵藤千代子君) 最初申し上げましたが、リバーパークの遊具の草スキーを楽しみたいということで、スマホで見たら使えるということで行ったら使えなかったと。わざわざ大分市からこどもの日に見えたんですが使えなかったということです。やはりジオパークも推進しておりますし、おもてなしの心があれば正確な情報も発信するべきだと思うし、まず市役所内からおもてなしの心を養うような、そういう意識づけをしていただきたいと思っております。 以上でこの項を終わります。 ○議長(小野泰秀君) 次に、2、三重総合高校奨学金・入学準備金貸付制度についての質問を許します。 恵藤千代子君。 ◆11番(恵藤千代子君) それでは、三重総合高校奨学金・入学準備金貸付制度について質問いたします。 大分県は、県立高校を再編、市内3校、竹田市1校あった高校を統合し、平成18年4月に大分県立三重総合高校を新設しました。豊後大野市の唯一の高校として、市は学校規模の維持など積極的な支援の必要性を認識し、総合高校に就学を希望する市内在住の生徒及び保護者へ経済的支援を行い、進学しやすい環境をつくる目的で平成23年3月にこの制度を創設しております。 基金の額は5,000万円です。貸付額は奨学金が月額1万2,000円、入学準備金は15万円以内となっております。利用状況を調べてみますと、平成23年度に奨学金1名、入学準備金3名、平成24年度には奨学金1名のみであり、平成25年度、26年度には利用ありません。この現状をどのように受けとめているのか伺います。 2つ目です。文部科学省では平成22年度から高等学校授業料無償制、就学支援金制度を始めており、保護者の月々の出費は少し軽減されております。また、経済的理由で就学が困難な方に対しては、公益財団法人大分県奨学会の貸付制度もあります。三重総合高校の全校の生徒は489名です。現在、この県の奨学会の制度を利用している生徒は1年生9名、2年生10名、3年生8名で、計27名です。そのほか、2年生2名があしなが育英会を利用しております。率にすると6%です。 市内からの進学率は69.3%、489人中336名が市内の中学校からの進学です。ある保護者は私に言いました。うちの子供3人いるけど全部地元の三重総合高校よ、学校は近くて安心だし、それに地元愛というか郷土愛が育つと思うの。今、上の子は卒業して専門学校に行っているけど地元に残ってくれたらと期待しているんですよ、と。私は、その言葉を聞いてうれしく思いました。やはり、市を挙げて地元の高校、高校生を支援しなければとつくづく思いました。 そこで質問ですが、経済的理由等事情のある方に限って、貸付型ではなく、給付型に見直したらいかがでしょうか。特に入学準備金については、科によって多少の差はありますが、生活環境科の女子生徒は制服のほかに実習服等があり、17万5,000円の費用がかかります。貸し付けではなく一部補助するとか給付型への検討をしてはと考えますが、市の見解をお尋ねします。 ○議長(小野泰秀君) 2、三重総合高校奨学金・入学準備金貸付制度については、教育長より答弁があります。 久保田教育長。          〔教育長 久保田正治君登壇〕 ◎教育長(久保田正治君) 三重総合高校奨学金・入学準備金貸付制度についてのご質問にお答えいたします。 まず、平成23年度から基金5,000万円で設置されている奨学金・入学準備金貸付制度の利用は、平成23年度に奨学金1名、入学準備金3名、平成24年度は奨学金1名のみで、平成25年度、26年度には利用がない。この現状をどのように受けとめているか伺うについてでございます。 初めに、本市が設置している奨学金・入学準備金貸付制度の利用についてでございます。平成23年度に制度を開始して以来の利用状況は、ただいま議員がご指摘されたとおりでございます。 これに対する市の考え方でございますが、貸付制度の利用が少ない要因として次の2点が挙げられるものと考えています。 まず1点目として、平成22年度から平成25年度まで実施された高等学校授業料無償制度がございます。さらに、本年4月からはこの制度にかわり、新たに高等学校等就学支援金制度が開始されました。この制度では、親権者に係る所得制限が設けられたものの、三重総合高校ではほぼ全員が支援金制度の適用を受け、実質授業料が免除されていることから、保護者負担の軽減が図られていることが考えられます。 2点目は、他の奨学金制度との関係でございます。本市貸付制度については、市報や学校説明会等で紹介し、周知を図ってきたところですが、制度の利用に当たっては、大分県奨学会を初めとする他の奨学金の給付を優先し、重複貸し付けを行っていないこと。奨学金の貸付内容はいずれの制度においても大きな差異がないことから、本市の貸付制度によらずとも奨学金の受給が可能であること。また、申請などの手続の際に、市役所に出向く必要がなく、学校事務室が取りまとめるという利便性もあるため、利用者が低迷しているものと考えています。 次に、文部科学省では、平成21年度から高等学校授業料無償制・就学支援金制度を始めており、保護者の月々の出費は、少し軽減されている。また、経済的理由により修学が困難な者に対して大分県奨学会の貸付制度も利用できることから、本市の制度を経済的理由等のある一部の家庭に限って、貸付型ではなく、給付型にしてはどうかと考える。市の見解を伺うについてでございます。 三重総合高校における学校納入金は、本年4月の入学生徒の場合、月々の授業料9,900円のほか、入学時に入学料5,650円、学校・学年納入金として4万4,350円、合計5万円の納入が必要となっています。このうち授業料については、ほぼ無償化が図られていることから、保護者の負担が軽減されていることは先ほど申し上げたとおりでございます。 さらに、新たな奨学給付金制度として高校生等奨学給付金制度が本年4月以降の入学者を対象に開始されたところです。 この制度は、市町村民税の所得割が非課税である世帯に、就学のための授業料以外の学校納入金を対象に給付金を給付するものです。給付額等の詳細については各都道府県が定めることとされており、大分県では公立学校在学の場合、1人当たり年額3万2,300円から12万9,700円が給付されることとなっています。 三重総合高校に確認したところ、県では7月から申請受付を開始する予定でしたが、事務手続が整わず、関係者への周知を始め制度の開始がおくれているものの、近いうちに申請受付が開始される見込みであるとのことでした。 議員のご提案は、経済的理由等により学校納入金の負担が困難な世帯について、現行の貸付制度を給付型の制度に改め、就学支援を行ってはどうかというものでありますが、本年度から設けられた高校生等奨学給付金制度が同趣旨の内容であることから、本制度の申請状況等を精査・勘案しながら、本市奨学金・入学準備金制度のあり方について検討してまいります。          〔教育長 久保田正治君降壇〕 ○議長(小野泰秀君) 恵藤千代子君、再質問ありますか。 恵藤千代子君。 ◆11番(恵藤千代子君) 利用状況が少ないのは国の制度が授業料無償制になったことということでありますが、無償制は平成22年度から、この制度の創設は平成23年度からです。それと、この豊後大野市奨学金・入学準備金ガイドに、利用者に対しての説明書があります。資格要件に①三重総合高校に在学中の者であること、②保護者が豊後大野市内に住所を有する者であること、③独立行政法人日本学生支援機構その他の団体等から奨学金を受けていない者--ここですが、独立行政法人日本学生機構というのは高等専門学校までで、高等学校の奨学金の貸し付けは行っていないんです。こういう文言があること自体もおかしいし、それから、④大分県奨学会の奨学生出願資格を満たしていない者または不採用となった者ということですが、大分県奨学会にお尋ねしますと、ほとんど不採用はないということであります。だから、うちの利用状況が少ないのではないかということです。 それから、家族全員の収入の合計額が生活保護認定基準額の1.7倍以内であることとありますが、県の奨学金は保護者の所得金額です、父、母のみの。それがうちは家族全員であります。生活保護認定基準額が0.2倍は幅があるんですけれども、こういう資格要件であることから、利用状況が少ないと思っております。本当に経済的に困っていなければいいんですけれども。そこでお尋ねします、本年度の決算を見ますと審査意見書の中に滞納がありますが、これは入学準備金でしょうか、それとも奨学金でしょうか。ちょっと状況を説明願います。 ○議長(小野泰秀君) 真部教育総務課長。 ◎教育総務課長(真部直廣君) 決算の審査資料にあります平成25年度の滞納金ということで6万円が計上されているかと思います。それから平成24年度末の滞納金ということで2万円が資料に掲載されております。これについてはいずれも入学準備金の年度末までの滞納金になっております。と申しますのは、在校生の奨学金につきましては卒業してから初めて返還が始まり、在校生が今利用している部分については入学準備金の返還が始まっているということで、入学の年の8月から分割で最大30回の納付をいただいているところであります。これについては本来年度末までに納付していただくものではありますけれども、ご家庭の事情等によってある程度月をまとめて納付をいただいているような関係がございまして、どうしても5月末に間に合わなかった、6月に入れたとかいう形がありまして、6万円が今回は滞納となっておりますが、その後に納付いただいておりますので、時期的にはずれておりますが実際にはおくれながら納付をいただいているところであります。 ○議長(小野泰秀君) 恵藤千代子君。 ◆11番(恵藤千代子君) おくれるということは経済的に困難な方ではないかと思っております。県の奨学金の状況を見ますと、一般奨学金の利用者が平成21年度に比べて平成25年度は550人減っております。これはやはり授業料無償制になったことだと思いますが、それに比べて入学支度金が約100人ほど、平成22年度に433人が平成25年度は529人ということで、逆に入学支度金の利用者がふえている状況であります。答弁書には奨学給付金制度、国の制度ができて9月に学校へ通知して保護者に通知するようになると思いますが、県の担当者によりますと、国の見込みでは11%から12%の方にこれは該当すると、中山間地ですからそれよりも率が上がるのではないかと思っております。先ほど、入学準備金については授業料や教材費や修学旅行費等はこの奨学給付金で支給されると思いますが、入学時に購入しなければならない制服、体操服、上履き、実習服、電卓等があり、10万円から15万円ぐらい必要になろうかと思います。答弁では、本制度の申請状況等を精査、勘案しながら本市奨学金・入学準備金制度のあり方について検討してまいりたいということでありますので、資格要件や国の制度等十分考慮しながら豊後大野市にふさわしい制度の確立をお願いしたいと思います。もう困っていなくて借り手がいなければ、5,000万円の基金を使うこともないようですから制度を取りやめればいいと思っておりますが、本当に困っている方がいれば手を差し伸べていただきたいと思っております。 最後に市長にお尋ねします。5年前、市長が初めて市長選に出るときの公約のチラシがここにあります。これに橋本祐輔の公約、三重総合高校を地域全体で育成し、高校生に対して奨学金制度を創設しますという公約を市民の皆さんにしております。奨学資金制度をつくったが、なかなか機能していないという状況であります。そこで、市長、地域全体で育成しということでありますが、総合高校に対しての支援等について何かあればお願いします。 ○議長(小野泰秀君) 橋本市長。 ◎市長(橋本祐輔君) まず、奨学金制度であります。公約に掲げたように、当時、リーマンショックの後、非常に経済的、金融危機の後の経済状況が悪化している中で、実際に私も家庭の経済的な状況で高校に行けないのではないかという話を伺いました。幾ら中学までが義務教育だと言われても、やっぱり高校行きたいという子供たちが諦めざるを得ないような状況は、これは非常によくないということで、谷間を埋める制度として奨学金制度を創設できないかということで公約にうたったわけでありますし、実際に運用を始めたわけでありますけれども、ご答弁申し上げたように、それから新たな制度、そしてまた違う制度も利用できるということで、この必要性がなくなるのはありがたいなと思いますけれども、本当にその制度の役割が終わったのかどうか、これもさらに現状を分析しながら、この奨学金のあり方を検討させていただきたいと思います。 それと、三重総合高校への支援でありますけれども、豊後大野市唯一の公立高校であります。非常に地域から少子化の影響で子供たちが減っていく中でこの三重総合高校を選んでいただく、そういった取り組みというのはやはり市全体で行っていく必要があろうかと思います。特徴的な高校でもございます。特にことしはいろんなスポーツ面でも文化面でも大分県の代表として全国大会、西日本大会等に出場する高校生が本当に頑張っています。そういったところを生かせた地域の学校として、我々どう支援していけるかどうか、これも関係者の方々と話をしながら進めてまいりたいと思います。 ○議長(小野泰秀君) 恵藤千代子君。 ◆11番(恵藤千代子君) 参考までに、津久見市は津久見高校1校です。津久見高校振興協議会というのを立ち上げて市長が会長になっております。ことしになってその下部組織として津久見高校未来教育懇話会というのを設置しておりまして、津久見の子は津久見で育てよう、中学校、それから地域との連携を深め、津久見高校のあり方、将来像を探ろうという目的で懇話会も設置しております。 議会報告会でも唯一の高校として何とか議会と執行部が一緒になって支援しようではないかという意見もいただいております。ぜひ、唯一の高校として将来にわたって優秀な子供たちが卒業し、豊後大野市の後継者として巣立っていけたらいいなと思っております。 以上で終わります。          〔11番 恵藤千代子君質問者席降壇〕 ○議長(小野泰秀君) 以上で、11番、恵藤千代子君の一般質問を終わります。 ここで午後3時30分まで休憩します。          休憩 午後3時14分          再開 午後3時30分 ○議長(小野泰秀君) 休憩前に引き続き会議を開きます。 引き続き一般質問を許可します。--------------------------------------- △小野勇治君 ○議長(小野泰秀君) 4番、小野勇治君。 1、法令遵守の確立についての質問を許します。 小野勇治君。          〔4番 小野勇治君質問者席登壇〕 ◆4番(小野勇治君) 議長から許可をいただきましたので、本日最後でありますが、一般質問をいたします。 さきの広島の災害のことは述べられておりますけれども、心からお見舞いを申し上げたいと思います。と同時に、同じころ、我が豊後大野市と友好関係にあります韓国の釜山広域市機張郡--とりわけ清川町と古くから交流のある長安邑なんですが--の被害が大きかったと聞いております。庁舎の直接の水害、あるいは乗用車の多くが被害に遭い、また人命も失ったという情報を聞いております。心からお見舞いと早期の復旧を願うものであります。 私の一般質問は2項目であります。まず、法令遵守の確立についてであります。 私は、6月定例会でもこの問題について、具体的な事例をもとに質問いたしました。残念ながら、納得ある答弁はありませんでした。本来ならば、別の質問も展開したいところでありますが、何事にも法令遵守は行政の基本であり、説明責任を明らかにすることで市民の信頼も得られると思います。事実の確認、行われたことのチェックは議会人としての義務であり、その上で問題提起も行いたいと思います。 そこで、職員研修及び食のモデル事業の委託に係るその手法には大きな疑念があり、その経過について改めて説明を求め、また、法令遵守確立のためどう実行されているのか伺います。 1、市の登録業者以外からの契約の理由。 2、随意契約の根拠とした地方自治法施行令第167条の2第1項2号の説明。 3、不祥事等をなくすため、法令遵守の新たな取り組みはないか。3点であります。 そして、大きく2つ目は、市長の市民への葬儀参列に夫人が参列。いわゆる代理は公職選挙法に抵触しないか、選挙管理委員会の所見を伺います。 ○議長(小野泰秀君) 1、法令遵守の確立については、市長並びに選挙管理委員会事務局長より答弁があります。 初めに、橋本市長。          〔市長 橋本祐輔君登壇〕 ◎市長(橋本祐輔君) 法令遵守の確立についてのご質問にお答えいたします。 まず、職員研修について、市の登録業者以外からの契約の理由についてでございます。 市の登録業者としての申請については、豊後大野市物品製造等の競争入札参加資格審査要綱に定められており、随意契約においてもこの要綱を準用するよう規定されています。しかしながら、特例事項も定められており、登録業者以外からの契約も可能となっています。 その上で、本事業につきましては、職員研修の一環事業として平成24年度から取り組んでまいりました。その概要については、行政職員としてのスキルアップを図ることを目的に、主に中堅職員を対象として、政策立案に必要な手法を学びながら、参加職員のアイデアを企画・提案書にまとめ、さらに具体的な対応策まで作成する実践的な研修であります。 市の登録業者において該当する会社が数社ございましたが、研修の目的が将来にわたり本市が地域活性化を目指して展開する農業関係、中心市街地問題、6次産業化等々の各種施策のアイデアを政策として企画・立案し、ビジョンと戦略・対応策を構築するものであり、こうした点に精通したコンサルタントの選定を行ったところでございます。 株式会社農都共生総合研究所については、全国多数の自治体において職員研修講師の実績を持ち、県内においても竹田市がこうした研修を実施し、その後、大分県でも取り組んでいることから、登録業者以外ではありますが随意契約を締結したところでございます。 次に、食のモデル地域育成事業について、市の登録業者以外からの契約の理由についてでございます。 事業実施主体であるジオパーク推進協議会には、契約に関する規約・要綱等が整備されておりません。したがいまして、手続においては、第一に国の会計検査の対象となる事業であることから、国が示した食のモデル地域育成事業実施要領・補助事業の手引き等を基本とし、市の規約を参考にしながら業務を行ったところです。 選考に際しましては、地域おこし・農業・食・6次産業化・産品開発等の実績、適合性、さらに本事業を総合的に遂行でき得る事業者であること等の基準から3者を選出し、3者による見積会を行った結果、最終的に株式会社農都共生総合研究所に決定し、随意契約を行ったところであります。 次に、随意契約の根拠とした施行令第167条の2第1項2号の説明についてでございます。 この規定の後段に「その他の契約でその性質又は目的が競争入札に適しないものをするとき。」とあり、随意契約が可能となっております。 また、具体的に本市の契約事務取り扱い資料では、「講演、研究、講座等、特別な能力を目的とする業務を委託する場合」と記載されており、研修の講師等もこの項に包括されるものと認識しております。 次に、不祥事等をなくすため、法令遵守の新たな取り組みはないかについてでございます。 議員ご質問の新たな取り組みについては、公金収納事務の管理適正化の方針の見直しのほかに、現在のところ具体的な計画はございませんが、これまで取り組んでまいりましたように、機会あるごとの綱紀粛正や公務員倫理の徹底と服務規律の保持、事務能力の向上に向けた各種研修等をさらに進めてまいりたいと考えています。 また、法令に違反した場合の処分については、懲戒処分取扱規程に照らして厳正に対処してまいります。          〔市長 橋本祐輔君降壇〕 ○議長(小野泰秀君) 次に、佐保総務課長兼選挙管理委員会事務局長。          〔総務課長兼選挙管理委員会事務局長 佐保正幸君登壇〕 ◎総務課長兼選挙管理委員会事務局長(佐保正幸君) 次に、市長の市民への葬儀参列に夫人が参列(代理)は公職選挙法に抵触しないかについてでございます。 政治家の寄附行為については、公職選挙法第199条の2第1項に規定されており、「公職の候補者又は公職の候補者となろうとする者(公職にある者を含む。)は、当該選挙区内にある者に対し、いかなる名義をもってするを問わず、寄附をしてはならない。ただし、政党その他の政治団体若しくはその支部又は当該公職の候補者等の親族に対してする場合は、この限りでない。」と規定されており、寄附行為については、ただし書きを除いて全て罰則をもって禁止されております。 選挙管理委員会といたしましては、「贈らない、求めない、受け取らない」の3ない運動をスローガンに、寄附行為の禁止について政治家、有権者の方々のご理解を深めていただくために、日ごろから啓発活動を進めているところでございます。 議員ご質問の市長の市民への葬儀の代理出席については、公職選挙法にその可否についての規定はなく、その行為は同法に抵触しないと考えています。          〔総務課長兼選挙管理委員会事務局長 佐保正幸君降壇〕 ○議長(小野泰秀君) 小野勇治君、再質問ありますか。 小野勇治君。 ◆4番(小野勇治君) ただいまの答弁を聞いて、私は一言で言いますと、全く期待外れで、豊後大野市公務員倫理はどこに行ったんでしょうかというのが率直な思いであります。 特に、6月定例会でも申し上げましたが、組織ガバナンス、いわゆる統治の市役所の元締めである総務課で、しかもごく限られた関係者のみがルールを逸脱していることに私も一人の市役所職員OBとして非常に残念でありますし、危機感も感じます。何がルール逸脱、言いかえれば、無視なのかを明らかにし、再質問いたします。 職員研修及び食のモデル委託に係る事業は、その契約会社、農都総研という会社を中心にされていますから、重複しながら話をさせていただきます。 私は、職員の資質向上のため職員が研修を深め、政策立案の能力を高めることに何の異議もありませんし、あえて言えば、充実した予算も必要かと考えますけれども、ただ、その根拠に間違いがあれば、それは評価に値することではなく、市役所の組織倫理を著しく失墜させるということを申し上げたい。 6月定例会の答弁と少し違う内容もあります。堀参事はきょう来ていませんが、堀参事が6月に答弁したのは、特殊な技術や経験を持った業者だからだという随意契約の発言がありました。今回、さらにこの答弁によりますと、講演、研究、講座等、特別な能力を目的とする業務を委託する場合は、競争入札に適さないから随意契約を行ったことが加わりました。また、6月定例会では、市の登録業者に該当する業者がいなかったと記憶していますという曖昧な表現でありましたけれども、今回の答弁は、職員研修に該当する業者は数社あったとしております。該当業者いるんです。有資格者を排除してまで随意契約を行う理由を伺いたいと思います。 まず、随意契約の根拠として地方自治法施行令第167条の特殊な技術、経験及び知識を必要とする研究調書の作成を依頼するときの条項を言っていますけれども、契約検査室の担当である財政課長に伺います。ここで言う特殊な技術、経験、知識とは、通常どういうことを指すのでしょうか。 ○議長(小野泰秀君) 佐藤財政課長。 ◎財政課長(佐藤文夫君) ご質問の地方自治法施行令第167条の2第1項第2号による場合、本市のガイドライン(2)の①に今、議員ご指摘の特殊な技術、経験及び知識を必要とするとありますけれども、その場合の経験、知識等を特に必要とする場合等とは、具体的には、大学もしくは大学の教授もしくは研究所、私的研究所も含めまして、そのノウハウ等が他と同一といいますか、そのことを求めようとする場合のもの、もしくは特許権とか、それから先ほど言いました知的財産に匹敵するものと、そういうふうに考えています。 ○議長(小野泰秀君) 小野勇治君。 ◆4番(小野勇治君) そういうことなんです。今、TPP交渉で農業のことが問題になっておりますけれども、知的財産権である特許権の扱いは、先進地のアメリカだとか、日本も下敷きになるんですけれども、合意に至っていない。このように、非常に重たい権利と思われるんです。随意契約とした理由の特殊な技術、経験、知識は、言いかえれば、特許権を有することが必要であるということになる、そういう特殊な技術なんです。その上で、この随意契約の解釈をすれば、特許権を有するような特殊な技術、経験を持ち、そのことをもとに知識を発揮できる研究調書の作成を委託すると、そういうふうに解せば、非常に説明責任果たせますよ。この農都総研は、そういうものを保有しているのか、そして、職員研修にその要件が必要なのか、伺います。 ○議長(小野泰秀君) 佐保総務課長兼選挙管理委員会事務局長。 ◎総務課長兼選挙管理委員会事務局長(佐保正幸君) ただいまのご質問の中身は、農都総研がその特殊な技術を持ち得る会社であるかというご質問であろうと思いますが、これについては、平成24年度から農都総研も職員研修にかかわっている経過もありますし、その中身については、全国の地域でそれぞれ農業を中心としたさまざまな取り組みで実績があると。さらに、職員を育てる上で自治体との関連もあると。大分県においても竹田市、あるいは大分県でその先進事例があるということで、その資格は、私はあると考えております。あわせて、職員研修の部分についてでありますけれども、この政策形成型の研修というのは、本市が初めて取り組む研修でございます。政策課題を明らかにして、その一つ一つをいろんな形で議論しながら、そしてそれを形にしていくというふうなことでございますので、そこの部分についてもそのノウハウがやっぱり必要になってくるだろうと思います。そういうことからすれば、農都総研も当然それに該当すると考えております。 ○議長(小野泰秀君) 小野勇治君。 ◆4番(小野勇治君) 1つの該当の業者としては、それはそうなんですよ。今、質問しているのは、特殊な技術、そういうものが必要であるか、そのことについて明確な答えがいただけない。もっと具体的に言えば、私は、今回この資料を請求して実は驚いたんです。職員研修に係る資料で、この見積依頼書の、あるいは業者の見積書、委託契約書、資料を請求しました。職員研修の見積依頼書の存在を確かめたら、随意契約のため仕様書に基づき電話依頼したために見積依頼書は出していないということ。電話依頼なんですよ。しかも、1社のみの農都総研。仕様書も、これも後につくられたと思われるような資料なんですけれども、その業務内容は何か。1回が120分です。それ掛け8回。これだけ、のみなんです、その仕様書の中身は。 300万円の委託規模で電話依頼というのは、緊急的なことならわかりますよ。災害だとか緊急の本当にあす、あさってやらなきゃならない、そういう場合はわかりますけれども、通常そのようなことが随意契約であれ行われているんですか。いわゆる友人や友達感覚でやっているようなものではないですか。そして、その見積もりが1社の理由はなぜなんでしょう。さらに、この見積もりは、6月定例会のときには参考見積もりというんです。参考見積もりという契約に係る定義はどこにあるのか、そこを伺いたいと思います。それはなぜかというと、食のモデルさえ私はルールを無視していると思いますけれども、それでも3社見積もりしているわけです。参考見積もりという定義はどこにあるのか、お答え願いたいと思います。 ○議長(小野泰秀君) 暫時休憩します。          休憩 午後3時51分          再開 午後3時54分 ○議長(小野泰秀君) 休憩前に引き続き会議を開きます。 佐保総務課長兼選挙管理委員会事務局長。 ◎総務課長兼選挙管理委員会事務局長(佐保正幸君) 先ほど議員がおっしゃった見積もりの中で、電話依頼のことが出ておりましたけれども、これにつきましては、本市の契約規則の第38条で契約者から見積もりをとることになっております。また、随意契約の事務の取扱要綱の中でも文書で行うということは決められている。ここについては、事務的な部分で瑕疵があっただろうと思っております。これについては、そういうふうに認識いたしております。 それから、参考見積もりの部分については、仕様書をつくる上で参考にするということで見積もりを最初とるということだろうと思っています。 ○議長(小野泰秀君) 堀参事に出席をいただきましたので、ご了解ください。 小野勇治君。 ◆4番(小野勇治君) 仕様書をつくるために見積もりをとって、例えばこの仕様書は、研修120分の8回、業務内容ですよ、そういう仕様書になっている。その事実をどれだけ知っているかどうかわかりませんけれども、そういう事実なんですよ。 先に進みますけれども、この参考見積書300万円そのままが委託契約として締結されているんです。私も市の登録業者に依頼して、市が出した仕様書をもとに見積もり依頼をしましたけれども、検討したが出せませんということでした。それはそうなんですよね。なぜなら、仮の見積もりは出せないということでした。ただ、正式な見積もりなら出せますと。これ、出せるんですね。大きくルールを逸脱しているんですよ。豊後大野市随意契約ガイドラインの冒頭にこうありますよ。契約の基本は、競争入札であり、随意契約は例外であることを十分認識し、安易に恣意的--恣意的というのは、勝手気ままですよ。ここで言えば勝手でしょう。勝手な拡大解釈をすることのないように留意することとあるんです。 随意契約の冒頭にこう書いているんですよ、契約の基本は競争入札、随意契約は例外である。さらに、通常の契約よりもその根拠条文、採用した理由、業者選定理由を明確に整理、記録しておくと、そういうふうに書いているんです。随意契約のガイドラインを恣意的に拡大解釈し、恣意的に拡大解釈するというのは、契約検査室の合議がないということなんです、指摘させていただけば。それはそうでしょう。1人の判断で勝手に解釈しているわけです。そういうことになると思うんですよ。本来、私は、契約検査室の合議があればここで何も言うことできない。検査室の合議の上にこういう決定しましたということになれば、何も言うことないんです。本来の趣旨を大きく逸脱、例外とする随意契約を優先させ、ガイドラインの特例の抜け道を探す、このようなことが日常執行されれば、行政のコンプライアンス、倫理はどこにあるのかと言いたいんです。 そこで、入札委員長の副市長に伺いたいと思います。6点です。 1点目、委託契約50万円以上は、原則随意契約の範囲ではないんです。原則です。ここはガイドラインの一番最初にある。これが第一義なんです。 2点目、競争入札の基本である競争原理を放棄しているんです。先ほど言いましたように、契約の基本は競争であるということ。 3点目、登録業者を排除して未登録者との契約なんです。これも登録業者の選定が基本中の基本ではないですか。 4点目、契約検査室の合議義務を果たしていない。50万円以上は契約検査室の合議が必要なんです。 5点目、1社のみの見積もりであること。これ、少なくとも複数が必要なんです。それを電話依頼。電話依頼では、先ほど言いました根拠条文だとか採用した理由とか、そういったものを記録している、そんなことにはならんでしょう。 6点目、ガイドラインの本旨から大きく逸脱しているわけです。繰り返しますけれども、組織を通じていないから、勝手な解釈が生まれるわけです。 このような事務処理というのは、私はもう全く不適切な処理だと考えますけれども、入札委員長としての見解を伺いたいと思います。 ○議長(小野泰秀君) 赤嶺副市長。 ◎副市長(赤嶺謙二君) 4月から私も入札委員長ということで任務に当たっております。設置は平成24年4月1日から施行されております豊後大野市建設工事競争入札委員会規定、これに基づいて入札委員会を行っているところであります。私を初め財政課長、建設課長、農林整備課長、そして上下水道課長の5人で構成されております。財産の益については、担当課長が入ることもございますが、通常はその5人で入札委員会を行っております。契約検査室からの説明を受けながら慎重に協議をしているところでございます。 今、小野議員からご指摘がありました委託50万円のことでございますけれども、この競争入札に参加する者を選考する基準として、1つは工事が130万円を超えるもの、それから……          〔「そんなことは聞いていない」と呼ぶ者あり〕 ◎副市長(赤嶺謙二君) それから、次に、随意契約の審査に関することでありますけれども、予定価格が500万円を超える随意契約については、入札委員会に上がってくるようになっております。それから、もう一つ、当該主管の課長等が特に必要と認めた随意契約、この2点について随意契約の審査を行うということになっておりまして、それに基づいて今しているところでございます。 それから、3点目、登録業者を排除しているというご質問だったと思いますけれども、これについては、私は4月からなっておりまして、そこらについては排除した事実というのは、私にはわかりませんけれども、普通はそんなことはあり得ないと思っております。 それから、1社のみの見積もり、これも当時私はそこにいなかったこともありまして、少し答える立場にないと思っております。 それから、小野議員は、最後は事務処理はどういう……          〔「適正なのか」と呼ぶ者あり〕 ◎副市長(赤嶺謙二君) 適正なのかどうかと。これも私は当時の入札委員長という立場ではございませんので、適正であるとか適正でないということは言えないということだけ申し上げます。 ○議長(小野泰秀君) 小野勇治君。 ◆4番(小野勇治君) 当時、あなたがいないことは、誰もが知っているわけですよ。私が言った6点。今、副市長として、入札委員会の委員長として、これが適正な執行と言えるのか、見解を伺っているんです。 ○議長(小野泰秀君) 赤嶺副市長。 ◎副市長(赤嶺謙二君) 私は、このことに関しては、最初市長から答弁ありましたけれども、研修の講師等もこの項に包括されるということで、私からは正当であるということを申し上げたいと思います。 ○議長(小野泰秀君) 小野勇治君。 ◆4番(小野勇治君) こういうことが適正であるというような執行をされると、ますます民意から離れます。入札委員長として適切な答弁かどうか。委員長は、今わからないからそのことについては答弁を差し控えると。そして、私が、それは違うのではないかと言えば、適正であると。何が適正であるのかということは突きとめたいんですけれども、そこは多分答えが出ないのではないでしょうか。それは、当時の事情がわからないから、ということになりかねないのでもう質問いたしませんが、入札委員長がそういうことになれば、本当にこの公務員倫理というのは、私は行く末が非常に懸念されます。 食のモデル事業についても、全く同じ手法で業務が執行されているんです。ここに、食のモデルの業務委託資料いただきました。この中のどの部分が特殊な技術でその要点が必要なのか、示していただきたいと思うんです。文献調査だとか地域資源調査、市場調査をしました。そして、まとめを含めてこの調査が出ていますけれども、このどこに特殊な技術が要るのか、そのことを説明してください。 ○議長(小野泰秀君) 暫時休憩します。          休憩 午後4時08分          再開 午後4時08分 ○議長(小野泰秀君) 休憩前に引き続き会議を開きます。 堀総務課参事。 ◎総務課参事(堀克則君) 何が特殊かということを理解できないと、わかりにくいということでしょうが、調査して、それを言葉にし、まとめていく、そして方向性を出していく。これは、いろんな経験値、知識、総合的に判断していくわけです。そういう部分につきましては、やはりそれなりに場を踏んだ業者でないとできない。その部分が特殊性であろうと理解しております。 ○議長(小野泰秀君) 小野勇治君。 ◆4番(小野勇治君) 全く説得力のない言い方をしていると、それなりに必要ですとか。私、しっかりそういったものを、その根拠をと、さっき言ったではないですか。随意契約の根拠、記録、そういったものがなっていない。だから、その質問をしているわけです。だから、恣意的な解釈がどんどん広がっていくわけですよ。今、管理職の皆さんここにいるけれども、こういう事務のやり方をあなたたちは全員認めますか。もし、これ、今のが正しいという人がいたら、本当言ってもらいたい気がしているんです。 そういうことを含めてもう少し進めます。そして、この成果品がどう今生かされているのか。例えば、道の駅のアンケート結果、ここにあります。これが特殊なアンケートだとは思いませんし、あるいはこの資源調査、今まで豊後大野市が持っている資料を集めれば、容易に集まる資料だと思っています。今、道の駅のアンケートの件とか言いましたけれども、もうこれができて今9月ですから、相当日がたつわけですね。それぞれの関係者、少なくとも道の駅にはこういった顧客の情報、そういったものを伝えないといけないと思うんですけれども、伝わっているんだろうと思って、私が道の駅の関係者に知っているかと言ったら、みんな伝わっていないんです。この成果品は、眠ったままなんですよ、今。これをどうするんですか、これから。このまま、眠ったままにするんですか。現在でも道の駅の関係者さえ知らないのですよ。どうしますか。 ○議長(小野泰秀君) 大野商工観光課長。 ◎商工観光課長(大野真寛君) 集計の周知につきましては、議員が言われるように、まだそういった公表、関係する方には行っておりません。ただ、この食のモデル事業が5年間継続するという当初の予定でありましたので、1年目に地域資源調査、アンケート調査をしながら次年度から生かしていくということでありました。これの結果につきましては、他の補助事業等を使いながら、そういった折に生かしていきたい。それから、必要な情報については、今後事業があるなしに関係なく、関係の道の駅等には、その結果についてはお知らせをしたいと思います。
    ○議長(小野泰秀君) 小野勇治君。 ◆4番(小野勇治君) 今後ではなくて、もう既にそういう情報が市民に伝わる、そこが大事ではないですか。そこを私は言いたい。ぜひ伝わるようにしてくださいよ、本当に。 市長の見解を伺いますが、私が言うまでもなく、コンプライアンスの意義は法令遵守のみならず倫理、道徳懸案を含むんです。地方行政活動の背骨とも言われているんです。同僚議員の質問の中で、食のモデル事業は、市長みずからインターネットから採択に導いたとの説明がありました。この農都総研という会社の倫理観にも私は問題があると思うんです。オフトークでここの社長はこういうふうに発言していますね。主要な部分のみですけれども、「総合型、僕もこれは実は、公示前、農林水産省の三等室長から要望書を手伝ってくれと言われて、豊後大野市にお声がけをしたんですが」と。これは、市長のインターネットから職員に指示をしたというその話と非常に矛盾があると私は思っています。 職員研修の契約相手として農都総研は、市長の深い人間関係から豊後大野市の政策立案、提言のシンクタンクという位置づけということであります。ここで問題なのは、情報は伝えます。コンサルタントの情報源というのはいっぱいあると思いますから、情報は伝えます。市の政策提言も援助します。それに伴ううまい仕事もやります。それは、競争を除外した随意契約でと、そういう構図ができ上がって、事実これが実行されているのではないでしょうか。先ほど言いました社長の話が事実とすれば、この農都総研の企業倫理はどうでしょうか。低いと言わざるを得ません。 8月28日ホームページに掲載されました、市民アンケートの調査結果によりますと、行政職員のモラル、資質の向上についてのその重要度は、住民の方は重要度が非常に高い。ところが、満足度は一番低いということです。そういう結果がこのアンケートに出ている。市報には出ませんが、インターネットでは市民の皆さんが多く見ていると思います。こういうことをやっていると、さらに市民の信頼というのはかけ離れていくのではないでしょうか。市民の信頼を高める、そのためにはどうしますか。 ○議長(小野泰秀君) 橋本市長。 ◎市長(橋本祐輔君) まず、小野議員。9月も3月もそうでしたけれども、何か疑惑があるようなおっしゃり方をされているわけですけれども、全くそのことに関しては疑義がないとはっきりお答えを申し上げたいと思います。見積依頼書を文書でしなかったといった瑕疵は、さっき総務課長が申し上げましたけれども、何らそのことがこの目的達成のための随意契約を妨げるものではないということを改めて申し上げたいと思います。 それと、食のモデルにつきましても、議員がもう成果物をお持ちになっておられると思います。私もこれを読んで、これをもとに5年間やっていこうというのが食のモデルの事業でありました。ところが、再三申しましたように、初年度でこの事業が打ち切られてしまったと。さあ、次に行くぞといった用意をするときに、なくなったわけであります。ただし、皆様方からもご指摘がありましたように、この計画に基づいて私どもはやっぱり進めていくと。ですから、成果物をごらんになっていただいて、これが本当にでたらめなものかどうか。我々はこれをもとに次の展開をしていきます。先ほど商工観光課長が申し上げましたように、新たなる国の補助事業をとってきて、その補助事業とともにやっていくということであります。それがない場合は、単費でもどんどんやるべきではないかというご指摘を皆様方からいただいているわけでありますので、そういった展開を今後やっていくということであります。 コンプライアンスにつきましては、先ほどから申し上げているとおりであります。一部--それは全ての事務がパーフェクトになされるというのが望ましいわけでありますし、そのことを我々も職員には求めてきているわけであります。ですけれども、再三申し上げますように、こういった研修、それから今回の随意契約があたかもそれが違法であるようなおっしゃり方というのは、私は否定を申し上げますし、異議のないものだと市民の皆さんに申し上げたいと思います。 ○議長(小野泰秀君) 小野勇治君。 ◆4番(小野勇治君) なければないように、しっかり説明責任というのは、私は大事だろうと。決して、これまでの時間を費やしたものに明らかに市民が納得する、そういう説明責任はなかったと思っています。 副市長、どうでしょうか。行政評価システムの中に公務員倫理の取り組み、また、公正で透明性の高い契約制度の確立のための組織づくり、こういったものをちょっと提案したいんです。1、法令に違反していない。2、社会常識を踏み外していないか。3、市民に堂々と説明責任ができるかなどのチェック機能を伴った豊後大野市型のコンプライアンスの整備を行うなど、そういった取り組みを私は提案したいんですが、いかがでしょうか。 ○議長(小野泰秀君) 赤嶺副市長。 ◎副市長(赤嶺謙二君) 議員のおっしゃるのはごもっともであります。今後もそういったところを目指しながら入札委員会もしっかりと審議をしていきたいと考えております。 ○議長(小野泰秀君) 小野勇治君。 ◆4番(小野勇治君) ぜひ実行して、市民の信頼、さらに深めていただきたいと思います。 次に移ります。市長の市民への葬儀参列に夫人が参列、いわゆる代理は公職選挙法に抵触しないか。選挙管理委員会の所見については、非常に驚いておりますけれども、再質問はいたしませんが、確認させていただきます。この問題は、公職選挙法にかかわる市長はもとより、私自身の政治活動にも大きな影響がありますから、確認であります。 本人以外の葬儀参列の代理出席は、法に違反しないという豊後大野市挙管理委員会の見解でよろしいですね。 ○議長(小野泰秀君) 佐保総務課長兼選挙管理委員会事務局長。 ◎総務課長兼選挙管理委員会事務局長(佐保正幸君) 先ほどご答弁したとおりでございます。 ○議長(小野泰秀君) いいですか。 ◆4番(小野勇治君) 以上でこの項目を終わります。 ○議長(小野泰秀君) 次に、2、地域雇用創造事業についての質問を許します。 小野勇治君。 ◆4番(小野勇治君) 雇用創造事業について伺います。 平成23年12月に採択されて2年4カ月で終了と聞いておりますけれども、事業の総額の内訳、成果と課題、事業継続はどう展開するか、以上3点であります。 ○議長(小野泰秀君) 2、地域雇用創造事業については、商工観光課長より答弁があります。 大野商工観光課長。          〔商工観光課長 大野真寛君登壇〕 ◎商工観光課長(大野真寛君) 地域雇用創造事業についてのご質問にお答えいたします。 まず、事業の総額の内訳は(国、県、市)についてでございます。 本市における地域雇用創造事業の総事業費は8,053万7,376円です。内訳としましては、国費が6,550万9,208円、市費が1,502万8,168円です。市費の内訳につきましては、補助対象外である臨時職員の人件費、協議会及び運営委員会委員の謝金並びに事務所借上料などの一般事務費であります。 次に、成果と課題についてでございます。 事業の成果としましては、新規就農などの人材育成に係るセミナーを353回開催し、合同就職面接会を5回開催しました。また、雇用を拡大するため、事業者を対象としたセミナーを103回開催し、71社に参加していただき、新規事業への展開、新規分野への参入、加工品の開発、流通及び地元農林産物を使った特産品づくりを推進しました。その結果、創業者が41人、就職者が111人、計152人でした。本事業の目標人数135人に対する達成率は113%です。また、セミナーへの参加者は延べ4,244人でした。本事業で、土づくり、施肥などを学習した参加者から21人が新たに就農し、原木シイタケ栽培を学習した参加者から12人がシイタケ栽培を始めました。他のセミナーにおきましても、旅行業、簡易宿泊業など8人が新たに起業しました。著名な先生方をお招きし、実地にご指導いただいたことは、本市にとって大きな財産になるものと思われます。 また、参加者同士のネットワークができたことで、今後組織化や新しい活動に発展する可能性があります。 ただ、課題としましては、設備資金の不足などの諸事情により、参加者が起業に踏み切れない状況がございました。また、希望する職種の募集がなく、地元での就職を断念された参加者がおられました。 次に、事業継続はどう展開するについてでございます。 雇用の場を確保するためには、新たな事業展開により需要を拡大する必要があります。地域の特性を生かして、小規模でも永続可能なビジネスモデルをつくることが、雇用の創出につながるものと考えます。新たに起業を希望する方々の支援及び本事業の利用者のフォローアップについて、各種の補助事業などを活用し、商工会、金融機関などと連携して取り組んでまいります。          〔商工観光課長 大野真寛君降壇〕 ○議長(小野泰秀君) 小野勇治君、再質問ありますか。 小野勇治君。 ◆4番(小野勇治君) 総額8,000万円という大きな予算がこの間使われておりまして、その成果として新規就農者21名、シイタケ栽培では12名ということであります。この事業効果として新規就農者21名というのは、これは非常に大きいなと。インキュベーション事業より実績が生まれているわけでありまして、時間があれば就農の内訳も伺いたかったんですが--特に厳しいシイタケ栽培の環境にありながら12名が始めたというのはすばらしいことだと思うんです。このシイタケ栽培の経営規模についてだけ、12名の経営規模--自家消費でするとかそういうことではないと思うので、その辺のことについてお願いします。 ○議長(小野泰秀君) 大野商工観光課長。 ◎商工観光課長(大野真寛君) すみません、就業規模につきましては、ちょっと今手元資料がありませんので、暫時休憩をいただいてよろしいでしょうか。 調査につきましては、事業利用者のアンケート調査とか、そういった形で一応集約をしておりますけれども、規模については現在資料がありませんので。 ○議長(小野泰秀君) 暫時休憩します。          休憩 午後4時26分          再開 午後4時26分 ○議長(小野泰秀君) 休憩前に引き続き会議を開きます。 大野商工観光課長。 ◎商工観光課長(大野真寛君) 就農操業の確認方法につきましては、先ほど言いましたように、事業利用者のアンケート調査をいたしましたけれども、規模等についての項目を入れておりませんでしたので、規模については不明であります。 ○議長(小野泰秀君) 小野勇治君。 ◆4番(小野勇治君) 規模について不明ということは、自家消費のためにするとかそういう数字も入っている可能性もあるんでしょうかね。そこがちょっと心配だったんですよ。こういうことの中間なり、最終報告というのは、市民にどういうふうに伝わっているんでしょうか。 ○議長(小野泰秀君) 暫時休憩します。          休憩 午後4時28分          再開 午後4時28分 ○議長(小野泰秀君) 休憩前に引き続き会議を開きます。 大野商工観光課長。 ◎商工観光課長(大野真寛君) ことしの6月で一応集計をしたところであります。現在の段階では、この成果についての公表というところは考えておりません。ただ、この中でいろんな課題等が見受けられております。こういったものも我々が次の事業にどのように展開するかという形でそれを生かしていきたいと考えております。 ○議長(小野泰秀君) 小野勇治君。 ◆4番(小野勇治君) 私はなぜこういう質問をするかというと、ここにかかわるメンバーさえもそのことがわかっていない、そのことを申し上げたいと思います。一番必要なのは、事業展開をこの補助金が終わってどうするかということです。課題もあるわけですよ。課題もしっかり捉えている、設備資金の不足で起業に踏み切れないとか、そういった課題は明らかになるんですが、各種の補助事業を活用するとは、本年度の予算を含めて関連機関とどう連携してこの事業展開を行うのか。端的にお答え願いたいと思います。 ○議長(小野泰秀君) 大野商工観光課長。 ◎商工観光課長(大野真寛君) 課題につきましては、新たな補助事業--今年度はちょっと内容的には違っておりますけれども、それと、商工会と金融機関とで実施しております融資等の事業を紹介しながら、希望者については情報の提供をしていきたいと考えております。 ○議長(小野泰秀君) 小野勇治君。 ◆4番(小野勇治君) 今質問しました継続という意味で、私は、事業の継続というのは非常に大事だと思っていますので、その辺がどうも少しおろそかではないかということを最後に申し上げて質問を終えたいと思います。1つ目は、人の継続ということは、市長、大事にしてもらいたいなと思うんです。平成23年の採択時の厚生労働省のヒアリングでは、一発許可が出たと。もうその準備、計画というのはすばらしいものだったというふうには、当時携わった複数の関係者から聞いていますけれども、その担当者は、わずか4カ月後に他の部署に配置され、いざやろうかというときにはいなかった。人の継続、横のつながりにもつながりますので、その辺も大事にしていただきたいと思います。2つ目は、事業そのものの継続。この事業もセミナー事業で終わってしまう危惧があります。本当にやるときというのはこれからであり、食のモデル事業に移行するということも聞いておりますけれども、より具体的な継続をすると、この2点を申し上げて私の一般質問を終わります。          〔4番 小野勇治君質問者席降壇〕 ○議長(小野泰秀君) 以上で、4番、小野勇治君の一般質問を終わります。--------------------------------------- △散会の宣告 ○議長(小野泰秀君) 以上で、本日の日程は全部終了しました。 本日は、これで散会します。 次の開議は、あす9月9日午前10時とします。          散会 午後4時32分...